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200文字小説集

すきま風(200文字小説)

作者: 日下部良介

先に投稿した200文字小説『灰色の空』の向こう側のお話です。

イヤだ…。

このままじゃ受話器を置けないよ。

彼がいつまでも電話を切ろうとしない。

そんな気配が伝わって来る。



あなたは気付いてくれなかったのよ。

私はずっとあなたのことを見ていたのに。

きっとあなたは別の人が好きなのだと思っていたわ。

だから今の彼と付き合い始めたのに。



今更そんなことを言うなんてずるいよ。

お願い、早く受話器を置いて。

私からは切れないよ。


私は受話器を耳に当てたまま動けない。

すきま風が身にしみる。








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― 新着の感想 ―
[良い点] せつないですね
2019/11/03 18:49 退会済み
管理
[一言] 想い合っているのにどうにも気持ちが繋がらないという状況は私もテーマとして好きで、よく取り上げていますが、切り口が非常に日下部さんらしいと思いました。 ありがちな日常、当たり前の光景、そのなか…
[一言] 切ないなあ。 こういう感じがホントに上手。 日下部先生、女ですか?
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