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03 ロベリア
兄のマンサクを刺している映像が、ロベリアの頭の中に浮かんでくる。そこに、ママがマンサクを抱えて泣き叫んでいる。
「なんで、契約と違うでしょう。」
壁の向こうに、黒い影が浮かんでいる。
「殺してあげたじゃないか。」
壁から声がしている。その黒い影はどこかで見たこのある人物だった。
「私は、ロベリアを殺してほしかったの!!」
「そうだったけ?」
黒い影が揺らいでいく。ロベリアは息苦しくなっていった。マンサクを刺したのが、ロベリア自身だと分かって、手が震えて来た。兄を刺した記憶がない。何者かに、身体を乗っ取られていたのだろう。
「ロベリア、さようなら」
十基の声だ。壁から見えた黒い影と同じだった。
「なんで、こんなことをするの?」
「ロベリアを殺さないと、僕の大切な人が一生、歩くことができなかった。だから悪魔との契約したんだよ。」
何の話をしているのか分からなかった。




