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第二十二話 Under-2のトップレベル

三体のリザードマンとフーガ、カノン、カルマンドの戦闘が始まった。

「ぐるぅっ!」

「けっこウ、やるナ……」

カルマンドと土属性の魔法を操るリザードマンの戦闘は接近戦となっていた。カルマンドが右から殴ろうとすればそのリザードマンが同じ側の手で弾き、そのリザードマンが左足で蹴りを入れようとすればカルマンドが蹴り飛ばして蹴りが喰らわないように距離を開ける。物理的な戦いにおいてはほぼ互角のようだった。

「メタール!」

「ぐぎゃぁっ!」

しかし、魔法においてはカルマンドのほうが優位だった。詠唱をしても省略をしてもカルマンドのほうが勝っていた。一般的な属性をそのまま飛ばす魔法では、カルマンドが相手の魔法を打ち消し、一方的に攻撃を通すことができていた。

「"メタール・ラ・シュット"!」

「ぐるあぁっ!」

カルマンドは金属の塊を作り出してそのリザードマンへ落とし、土属性のリザードマンは地面を隆起させる。先ほどとは違い、土属性のリザードマンの攻撃はカルマンドの攻撃でなく、直接カルマンドへ向いていた。鳴き声を発したと同時に、カルマンドの前の地面がばきんと音を立て、岩がカルマンドの腹部へ向かって襲い来る。

「おそイ……」

カルマンドは軽々と跳び、自分に命中するはずだった塊の上に乗る。

「ぐるぅっ……!」

一方で相手のリザードマンは、魔法を攻撃のために使ったためにカルマンドの魔法を、足を開き地面を踏みしめ、腕をX字にして顔の前に構えて正面から受けた。その衝撃で後方へ弾き飛ばされてふわりと地面から足が離れ、そのまま空中に投げ出される状態になった。

「"メタール・ラ・アルミュール"……」

静かにそう言うと、魔法に寄って作り出された小さな金属片がカルマンドの手足に集まり、覆うように固まる。吹き飛ばされたリザードマンが地面に足をつき、ぐらりと揺れながら再び地の上に立つ。

「"メタール・ラ・モンテ"!」

そして再びカルマンドのいる方向を見た瞬間、そのにはもうすでにカルマンドが迫っている。カルマンドは金属の柱を作り出す魔法によって、一瞬にしてすぐそこまで接近していた。その勢いのまま殴りかかってくるのを地面を隆起させて防ごうとしたが、思考に行動が追いつかなかった。

「これデ、おワり!」

「ぐるぅっ……!」

勢いがついたその硬い拳は、そのリザードマンの額に勢いよく叩き込まれた。土属性の魔法を扱うリザードマンは後ろ向きに思い切り倒れ、気を失い動かなくなった。はぁっと息を大きく吐き、ふらりと崩れ落ちるように座り込んで、フーガたちの方へ視線が行くと、オブリガートと氷属性を操るリザードマンとの戦闘が行われているのを見た。

次回 第二十三話『即興演奏』

2/21 (土) 20:00更新予定

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