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タイトル未定2024/11/20 12:01
放課後、いつも通りに帰ろうとして珍しく待ったをかけられる。
朱里はまだ分かる。両手で机を抑えてニッと笑ってても、まぁ、分かる。
だけど、その後ろで後方彼氏面してる1年の陽葵は分からない。
ホームルーム終わって割とすぐなんだけど、どうしているのか。
「なにかな?」
「なにかな?じゃ、ないよー」
「よー」
「あの美少女とはどう言った中なんで?旦那ァ?」
「やめろ、気持ち悪い。別に初対面だろ?」
「え」
その声は俺の真後ろから聞こえてきて、そして、振り返るとかなり悲しそうな顔をしていた。
視界の端でも、朱里がニヤニヤしているのが分かる。
 




