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Chit-Chat! 3

2021年3月~4月のツイートをまとめた、短いトーク集です。

時事ネタや場所などの固有名詞、小説本編とは矛盾する内容もあります。

実際にあるようなないような、曖昧な設定でお楽しみください。

また、画像がないと意味がわからないものもあります。

  1


千紗都「涼夏の主人公感、すごいなぁ」

涼夏「でしょ!」

千紗都「私はモブだね。クラスメイトA」

涼夏「いや、圧倒的ヒロインでしょ」

千紗都「ようこそ。ここは1年3組です」

涼夏「RPGの村人か?」

千紗都「教壇の下に、隠し階段が……!」

涼夏「千紗都、面白いな」


  2


奈都「教壇の下の隠し階段の話を詳しく」

千紗都「何? 奈都のオタク心をくすぐっちゃった?」

奈都「うん」

千紗都「ごめん」

奈都「えっ? なんで謝られた?」

千紗都「教室は3階なのに、明らかにその階段は地下に続いてるの」

奈都「うん、うん。それで?」

千紗都「なんかごめん」


  3


奈都「初めまして。今澤奈都です」

千紗都「……」

奈都「その、何言い出したんだコイツって顔、ゾクゾクする」

千紗都「続けて」

奈都「チサって、とりあえず受け入れるよね。偉いよ」

千紗都「帰宅部は常に新しい、楽しいものを求めてるの。私をがっかりさせないでね」

奈都「いや、どうだろう」


  4


奈都「最近、チサの会話の要求レベルが高い」

涼夏「帰宅部も次のステージに入ったってことじゃない?」

奈都「私、バトン部だし」

涼夏「そっか。まあ、千紗都のことは私たちに任せて」

奈都「わかったから。私にも帰宅を教えて」

涼夏「帰宅を教える! あははっ!」

奈都「真面目に聞いてるのに!」


  5


絢音「帰宅の仕方?」

奈都「うん」

絢音「キーワードは森羅万象と起承転結だよ」

奈都「難しそう」

絢音「つまり、オチが大事」

奈都「森羅万象、どこ行った?」

絢音「帰宅を辞書で調べたらこうあった」

奈都「うん」

絢音「自分の家に帰ること」

奈都「それは知ってる!」


  6


涼夏「何か劇的で感動的な台詞を言いたいな」

千紗都「雨の日、私は子猫を助けた」

涼夏「助けたの?」

千紗都「感動的な台詞」

涼夏「イメージと違った」

千紗都「もう時間がない! ここはオレが食い止める! お前らとの毎日、楽しかったぜ?」

涼夏「千紗都、面白いな」

千紗都「私じゃない」


  7


涼夏「もっと恋愛的なのがいい」

千紗都「感動って、日々の積み重ねだと思うんだけど」

涼夏「もっと手っ取り早く。現代人は時間がない」

千紗都「ヒロインが、病気で死ぬ」

涼夏「そういうのは無しで」

千紗都「答案用紙に、私が涼夏の名前を書くから、涼夏は私の名前を書いて」

涼夏「なんだそれ!」


  8


絢音「今のは新しい発想だね。私が全部涼夏の名前を書いて出したら、涼夏も学年6位に!」

涼夏「バレるから! 2桁にすらなったことがないから!」

絢音「1桁の世界、見たくない?」

涼夏「替え玉で見せられても……」

絢音「VRで旅行する技術が進歩してるんだって」

涼夏「急に何の話だ?」


  9


千紗都「雨かー」

絢音「残念だね」

涼夏「ドンマイドンマイ!」

千紗都「涼夏がバカみたいに明るくて救われるよ」

絢音「うん。能天気で可愛い」

涼夏「落ち込んでいい?」

千紗都「ダメ」

絢音「それはちょっと」

涼夏「しゅん……」

千紗都「可愛い」


  10


千紗都「雨止まないかなー」

涼夏「祈ろう」

絢音「1時間後には止むよ」

千紗都「なんでわかるの? 魔法? 風水士なの?」

絢音「雨雲レーダー見た」

千紗都「そんな高度なものを」

絢音「使わない?」

千紗都「うん」

涼夏「なんなら天気予報も見ない」

千紗都「それは見て」


  11


涼夏「人をダメにする友達になって、千紗都を甘やかしたい」

千紗都「どうぞ。どんどん甘やかして」

涼夏「よし。千紗都をダメにする」

千紗都「涼夏、教科書片付けて」

涼夏「自分でして」

千紗都「厳しい……。世の中は私に厳しすぎると思う」

涼夏「イージーモードの人が何か言ってる」


  12


千紗都「奈都って、バカそうで実は頭いいキャラそうなのに、そうでもないよね」

奈都「今、バカって言った?」

千紗都「言ってない。被害妄想やめて」

奈都「バカそうで頭いいのは、チサでしょ」

千紗都「今、バカそうって言った?」

奈都「言った」

千紗都「ひどい……」

奈都「えー」


  13


千紗都「今日も涼夏は可愛いなぁ」

涼夏「そんなに見つめられたら妊娠する」

千紗都「頭はおかしいけど」

涼夏「お腹に千紗都の生命を感じる」

千紗都「存在しないものを感じないで」

涼夏「想像妊娠?」

千紗都「知らない。私はお腹に生命を感じたことがない」

涼夏「感じて!」

千紗都「えー……」


  14


涼夏「その鯱、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」

千紗都「金色なのは鯱だから」

涼夏「千紗都って面白いな」

千紗都「待って。どう考えても、今のは涼夏が意味不明だった」

涼夏「シャチホコ見に行こうか」

千紗都「あれ、昨日までだよ?」

涼夏「嘘!?」

千紗都「そこまで残念?」


  15


涼夏「金鯱は死んだ……」

千紗都「調べてみたら、10日からまた別のところで展示するみたいだよ?」

涼夏「よし、行こう!」

千紗都「いいけど」

涼夏「千紗都はもっと色んなことに興味を持って!」

千紗都「うん。そうだね」

涼夏「楽しみー」

千紗都「そうだね」


  16


涼夏「今日から毎日、千紗都の下着チェックをしよう」

千紗都「別にいいけど」

涼夏「良くないから! 無理しないで!」

千紗都「無理してないけど」

涼夏「純粋な子を騙してる気がする」

千紗都「私、そんなに純粋かなぁ」

涼夏「物は知らなそう」

千紗都「友達の下着が見たい涼夏は、頭がおかしい」


  17


絢音「桜」

千紗都「桜だね」

絢音「千紗都の写真をいっぱい撮ろう」

千紗都「えっ? 私?」

絢音「外国の人みたいにポーズして」

千紗都「恥ずかしい……」

絢音「笑って」

千紗都「えへっ」

絢音「……」

千紗都「何?」

絢音「今の、すごく可愛かった」


  18


絢音「これは千紗都がえへって笑ってくれた貴重な写真」

涼夏「うわっ、可愛い!」

絢音「送ります」

涼夏「千紗都がえへって……」

千紗都「いつでもするけど。えへっ」

涼夏「千紗都、自分を安売りしちゃダメ」

千紗都「いや、別にいつでもするから!」

涼夏「ダメだって!」

千紗都「なんで!」


  19


涼夏「ネットには、フォロセって概念があるって」

千紗都「何それ」

涼夏「フォロー整理だって」

千紗都「寂しいね」

涼夏「私も友達整理しよう」

千紗都「私たち、ズッ友だよね?」

涼夏「……」

千紗都「いいねいっぱいするから」

涼夏「千紗都、今まで……」

千紗都「待って! 考え直して!」


  20


絢音「自分がされて嬉しいことをする」

千紗都「うん」

絢音「私、スカートの中に手を入れられると嬉しくて……」

千紗都「変態だね。こう?」

絢音「いや、違くて」

千紗都「なでなで」

絢音「ひえっ! そうじゃなくて!」

千紗都「嬉しいんでしょ? なでなで」

絢音「悪かった! ごめん!」


  21


奈都「もし帰り道でチサがグリフォンに襲われてたら、どうやって助けたらいいだろう」

千紗都「検索してみたけど、無理じゃないかな」

奈都「例えば、私が風の魔法を使って怯ませる」

千紗都「まず設定を教えて。私は何か使える?」

奈都「チサは可愛い以外は特に……」

千紗都「魔法が使いたい」


  22


絢音「ごくごく」

千紗都「絢音が牛乳飲んでる。おっぱい大きくなるかなぁ」

絢音「千紗都って、時々変なスイッチ入るよね。好き」

千紗都「そう?」

絢音「牛乳は栄養価が高くて、牛のミルクとも呼ばれてる」

千紗都「……」

絢音「ごくごく」

千紗都「真顔で言われると突っ込みにくい」


  23


涼夏「FJKの内にすべきことは何か」

千紗都「いっぱい遊ぶ?」

涼夏「もっとこう、FJKだからこそ出来るようなこと。FJKのFJKによるFJKのための」

千紗都「FJKって言いたいだけ?」

涼夏「まあ、そう」

千紗都「あの涼夏も高校生か」

涼夏「会ったの高校生だから。千紗都も高校生だから。FJK!」


  24


千紗都「涼夏とは人間レベルに差がありすぎて、いつか捨てられそう」

涼夏「ないな」

千紗都「絢音もすごい子だから……」

絢音「ないない」

千紗都「やっぱり私みたいなしょぼい人間は、奈都くらいが合うんだ」

奈都「えっ、褒められた?」

千紗都「うん」

奈都「何も嬉しくなかったけど」


  25


千紗都「涼夏も絢音もすごいから、私はなんだか焦りがある」

涼夏「えー? 絢音はともかく、私はフツー」

絢音「私も別に。量産型の女子高生だよ?」

千紗都「どこが。その点、奈都を見てると安心する」

奈都「……」

千紗都「ありがとう」

奈都「全っ然、嬉しくないんだけど!」

千紗都「なんで!」


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