Chit-Chat! 49
2022年9月のツイートをまとめた、短いトーク集です。
時事ネタや場所などの固有名詞、小説本編とは矛盾する内容もあります。
実際にあるようなないような、曖昧な設定でお楽しみください。
また、画像がないと意味がわからないものもあります。
1
千紗都「豆腐田楽が食べたい」
涼夏「美味しいよね」
千紗都「でも、店で食べると高い。もっと庶民的な食べ物じゃないの?」
涼夏「食材の割には高い印象だな」
千紗都「だから、涼夏が作る」
涼夏「豆腐を焼いて味噌をかけて食べるだけでよければ」
千紗都「それがその食べ物のすべてだから」
2
涼夏「間違い探しです。超大型で並の強さではない台風11号は、太平洋を西に進み」
千紗都「進んでる方向が逆」
涼夏「これから曲がるから。沖縄辺りで右に回って、東シナ海を北東に進み、香港をかすめて日本海を」
絢音「香港ではないね」
涼夏「じゃあ、どこ?」
絢音「釜山くらい?」
3
涼夏「この台風が来る前の静けさっていうか、この風の温度とか、好き」
千紗都「台風、大変だよ?」
涼夏「台風が好きとは言ってない」
千紗都「キスする直前の、吐息だけ感じる瞬間が好き、みたいな?」
涼夏「キスはして。すぐして」
千紗都「5分くらいキスする直前をしようか」
涼夏「長い直前だ」
4
千紗都「私たちより涼夏の方が先に社会に出る可能性が高い」
絢音「大学行く気なさそうだしね」
千紗都「その時は、家のことは私たちが支えなくちゃって思う」
絢音「そうだね。それまで散々してもらってるだろうから」
千紗都「うん。何もかもしてもらってるから」
涼夏「いや、その前からして」
5
千紗都「私に、それなって言わせた方が勝ちです」
絢音「ヨーグルトって美味しいよね」
千紗都「うん」
涼夏「5時間目の体育、かったるいな」
千紗都「わかる」
絢音「お前らもう付き合っとけよ」
千紗都「そう思う」
絢音「言いそうにない」
涼夏「うん。ノリが悪い」
千紗都「頑張ってよ」
6
千紗都「私は今、安定してる」
絢音「うんうん」
千紗都「絢音、涼夏、奈都にがっしりと支えられてる」
絢音「魏呉蜀だね。私、呉」
千紗都「戦わないで。屋台骨的な?」
絢音「千紗都のサドルになりたい」
千紗都「どっから出てきたの?」
絢音「千紗都のお尻を担当する」
千紗都「変な子だなぁ」
7
千紗都「おはよー」
奈都「チサ、可愛い。ユナ高のすがただ」
千紗都「制服ってこと?」
奈都「うん。リージョンフォーム」
千紗都「奈都と同じ服を着てるけど」
奈都「私は……なんていうのかな。こっち側だから」
千紗都「ん?」
奈都「だから、別なの。わかる?」
千紗都「まったくわかんない」
8
千紗都「うーん」
奈都「何?」
千紗都「奈都をからかいたいけど、何も思い付かない」
奈都「からかわなくていいから!」
千紗都「でも、私にからかわれるの好きでしょ?」
奈都「まあ、うん」
千紗都「近寄らないで」
奈都「早いから!」
千紗都「どうからかわれたい?」
奈都「自分で考えて」
9
涼夏「ミート・スマイル・伊勢志摩!」
千紗都「肉を食べてにっこにこ」
涼夏「違うな。そのミートじゃないな」
千紗都「ジャストミートのミート?」
涼夏「えっ? そうなのか?」
千紗都「志摩牛を贅沢に使った豚丼食べたい」
涼夏「どんな食べ物だ、それ」
10
千紗都「奈都奈都とミャクミャクは母音が一緒」
絢音「いいなぁ」
奈都「思ってないでしょ。今、世界一テキトーな『いいなぁ』だった」
絢音「相槌の王になる」
奈都「今の『いいなぁ』には希望がないね」
千紗都「奈都奈都さん、うちの絢音をいじめないで」
奈都「いじめてないから!」
11
涼夏「ミャクミャクのマフラーが欲しいね」
千紗都「心の底から要らない。涼夏、ミャクミャク大好きだね」
涼夏「可愛いからね。千紗都とかミャクミャクとか」
千紗都「ミャクミャクと並べられた。どっちが可愛い?」
涼夏「難しいな」
千紗都「難しいの!? 私と涼夏は?」
涼夏「そりゃ、千紗都だ」
12
奈都「丁寧に生きたいって言って」
千紗都「丁寧に生きたい」
奈都「似合う!」
千紗都「バカにしてる?」
奈都「リスペクトだね。私、丁寧に生きてないから」
千紗都「私も言わされただけだけど」
奈都「チサは丁寧に生きてるって。そういう外見だから」
千紗都「バカにされてる?」
奈都「少しね」
13
千紗都「ダチョウはアホだから、家族の顔もわからないって」
絢音「へー」
千紗都「えっと、誰だっけ」
絢音「私? 絢音。千紗都の恋人」
千紗都「そっか。何の話だっけ」
絢音「ダチョウはアホって話」
千紗都「そう。ダチョウは家族の顔もわからないの」
絢音「へー」
千紗都「えっと、あなた誰?」
14
千紗都「色んなものがどんどん小さくなってく」
奈都「チサの人間性?」
千紗都「お菓子」
奈都「チサの近くには人間の大きな子がいるから、参考にするといいね」
千紗都「涼夏?」
奈都「私」
千紗都「あはははっ! あはははははっ!」
奈都「いや、笑うところじゃないし!」
千紗都「あー面白い!」
15
千紗都「あけおめー。今日は七夕だね」
涼夏「七夕は昨日だ」
千紗都「もうじきハロウィンだね。涼夏、浴衣着て」
涼夏「花火大会か? 千紗都はサンタコスして」
千紗都「あー、ラマダン」
涼夏「ラマダンではない」
千紗都「今日は十五夜」
涼夏「初めて本当のこと言ったな」
16
千紗都「日焼け止めを塗らないと」
奈都「もう9月だし、短い時間だし、良くない?」
千紗都「良くない。それだから奈都はいつまで経っても奈都なんだよ」
奈都「ずっと奈都でいいけど」
千紗都「そろそろ奈都から脱却したいと思わない? 向上心はないの?」
奈都「とてもひどい言われようだ」
17
涼夏「ひぃ。まだまだ暑いね」
奈都「暑い。涼夏は日焼け止め塗った?」
涼夏「当然」
奈都「当然。アヤは?」
絢音「もちろん」
奈都「もちろん」
千紗都「聞いて。この人ね」
奈都「いや、いいから」
千紗都「良くないから。この人、ずっと奈都なの!」
涼夏「そりゃそうだろ」
奈都「冷静だ」
18
千紗都「ちょっと寝不足」
奈都「珍しいね」
千紗都「昨日、奈都にする怪談話を考えてたら、自分が怖くなっちゃって」
奈都「そういうのいいし」
千紗都「まあでも、聞いて」
奈都「いや、いいから」
千紗都「聞いてくれないと、私はなんのために寝不足になったの?」
奈都「頼んでないし」
19
千紗都「最近、奈都への愛が抑えられない」
奈都「それは、照れるね」
千紗都「限界までからかいたい」
奈都「愛の形が間違ってるから!」
千紗都「ビーチで日焼けしてる奈都の腕に、『千紗都・愛』って形に切った紙を貼っておきたい」
奈都「何かの罰ゲームなの?」
千紗都「愛の刻印」
20
絢音「回収されない伏線を張りたい」
千紗都「ただ気になるだけじゃん」
絢音「いつもはオレンジジュースを飲む私が、その日はどうしてか、リンゴジュースを飲んだの」
千紗都「いいねそれ。最後までそれが何にも使われないんだね?」
絢音「そうそう。リンゴジュース自体は物語に出て来る感じで」
21
涼夏「暑い! 夏カムザゲインだ!」
千紗都「今のザはどこから出てきたの?」
涼夏「三単現のSだけど」
千紗都「なるほど!」
涼夏「あれ? これはバカにされたな?」
千紗都「してないから! バカにバカって言うのはダメって家訓なの!」
涼夏「今、バカって言われた?」
千紗都「言ってないから!」
22
涼夏「アメリカではルームシェアは一般的らしい」
絢音「私、涼夏のベッドの中に常駐する」
涼夏「ベッドはシェアしない」
千紗都「日本だとあまり一般的じゃないのは、やっぱり人と人との距離が遠いからかなぁ。日本人は冷たい民族だから」
絢音「私、千紗都の心に常駐する」
千紗都「そうして」
23
千紗都「教員不足で部活動廃止って!」
涼夏「結波は私立だから大丈夫だな」
千紗都「良かった。帰宅部が廃止されたら、私もう生きていけない。毎日、部活だけを楽しみに生きてる」
絢音「帰宅部が廃止になった時のことを考えておくのは大事だね」
涼夏「防災だな。どう帰るか」
24
涼夏「会いたい景色に、会いにいく幸せ!」
千紗都「どこ?」
涼夏「千紗都の寝室」
千紗都「私は北海道の大草原とかかな」
涼夏「スルーしないで」
千紗都「答える価値を感じなかった」
涼夏「愛の交響曲」
千紗都「涼夏は、可愛いのに頭がおかしい」
涼夏「千紗都と同じで嬉しい」
千紗都「違うし」
25
涼夏「私の見てる千紗都と、絢音の見てる千紗都はきっと違う。つまり、確固たる千紗都なんて存在しない」
絢音「涼夏が難しいこと言ってる」
千紗都「いや、私が正だから」
涼夏「他人に認識されなきゃ、千紗都の存在は危ういよ」
千紗都「デカルトの話をしよう」
絢音「ここでデカルト。わくわく」




