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13話 その4

僕は馬車から出て周りを見た。


先頭に立っていたクイル兄達とマリーヌは呆れた顔で止まっていた。


「最後の襲撃だと覚悟してたが…こりゃ…」


「なりふり構わずも程がある…」


傭兵総勢3000と私兵と見られる騎馬兵200が僕達の道を阻んでいた。


「どうしたらいいものかね…」


「呆れたね…」


傭兵達は僕達を見て拍子抜けたように笑ってる者や武器で遊びながらふざけてる者もいた。


………へぇ、そうかそうか…これが舐められているって事ね。


「…………ねぇ、クイル兄さん…」


「ああ、なんだ…」


「あれ、なぁに?」


「敵だ…」


「ウザウザいるね…」


「ああ…」


「もう…うっとしくなってきたね…」


「だな…早くフカフカなベットで永眠したいぐらいた…」


お、永眠っと来たか…逝っちゃうにはまだはやいよ?


「じゃ…もう…潰していい?」


「ん?ん?…いいけと…どうやって?」


「ウヒヒヒ……」


僕の笑い顔にクイル、ネイビー、マリーヌは不安な表情になった。


「ハ、ハルト?」


「…なんか逃げた方がいいような予感が…」


「ぜ、全員退却準備を!」


「は、はい!」


僕は傭兵達の前に出て怒りを込めて叫んだ。


「次から次へと休む暇も…食事もロクに出来ずに…腐らせ捨てた食材の恨み晴らしてくれる……」


それより…気持ちいいフィリア姉さんの膝枕を邪魔されたのが一番腹が立った。


「おお!怖いね!オシッコちびりそうだ」


「坊やママのチチもうちょっと飲んでから来な!」


「あははは!」


傭兵達笑いながら僕に挑発してきた。

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