表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

94/1571

13話 その2

馬車の中でハルトはウトウトしていた。


相次ぐ襲撃に休む間も無もなかったせいでかなりの睡眠不足状態になった。


「ハルト様、お労しい…こんなに疲れて…」


依頼主のラーズの姫はハルトの頭をそっと自分の膝に置いて髪を撫でながら寝顔を眺めていた。


(なんて!破壊的な愛らしさ!私の理想のお顔!たまりません!ああ…手が勝手に…)


姫の周りの男はヒゲにマッチョ、不愛想な人ばかりで精神的にかなり参っていた。


その姫の前に現れたハルトに彼女は一目惚れしてしまった。


それにこの世界にはハルトのような愛らしい顔立ちの男の子は珍しいらしい。


彼女の手はハルトのオデコから鼻筋を辿りくちびるまで着いた。


間違いなくラズリックは妬いて暴れてるに違いない。


「来たぞ!!総員戦闘体勢!」


僕は外からマリーヌの声でパッと眼が覚めた。


「あれ?フィリア姉さん?」


(あっ!目が覚めてしまった…もう!)


フィリア姉さんは何故か頬が膨らんでいた。


僕…なんかしたっけ?あ…寝てしまったな。


「ごめんなさい、ちょっと寝てしまったよ、フィリア姉さん」


「も、もう一度呼んで下さい…」


「ん?フィリア姉さん?」


(ああ!!たまりません!)


フィリア姉さんは顔を赤くして嬉しそうに身悶えていた。


……意味が分からん!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ