12話 その7
それに僕の体を調べるようにベタベタモミモミ触ってきた。
なんと大胆な…やばい!この状況で戦闘になったら…笑い者にされる!
ムスコよ…まだお前の出番ではないんだ!静まれぇー!
「こんな細くて柔らかい腕で、あのマリーヌを易々と…」
……でも悪くないなー♪
「しかし、何故か暖かく…不思議な気持ちです」
はい…筋肉質より脂肪質は燃焼が良くて暖かいらしいです。
その時マリーヌがまた馬車から馬を近づけて来た。
ヤバイ!この状況を見られたら…ムスコの命が危うい!
「あっ!揺れ…止まりましたね…ごめんなさい…勝ってに触って」
依頼主は顔を赤くしてして謝って来た。
「大丈夫です……チョン斬りされずに済みました」
「はい?」
「ひめ…いやお嬢様…綺麗な道に入りましたのでもう大丈夫です」
「わかりました」
ふう…間一髪だった。
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破壊の女神の聖地でラズリックは万里眼の水晶球の前でブルブル震えていた。
「な、な、な!私のハルトちゃんをベタベタ触るなんて!まだ私も触ってないのに!先に手付けやがった!羨ましいけしからん!あのメスブタ!ぎゃー!離れろ!呪い殺すぞ!こらぁ!」
ラズリックは遠慮なくストーカー行為しまくっていた。
「ほう!あのヤロ!また青春満喫してるね…これで169件目…メモメモっと!主様に後で報告しよう…ヒヒヒヒ」
嫉妬に怒り狂ったラズリックとルルに激愛されているハルトが気に食わないレイラであった。
「あらあら…お客様のお出ましだね」
「ほう……小賢しい真似を…あの程度であの坊やをなんとか出来ると思っているのか…話にならんな」
「あら?レイラ…ハルトちゃんを随分買ってますね…珍しいわ」
「ん?あっ!キャハハ!魔物達よ行け行け!やつの内臓こと喰い殺せ!ウヒヒ!」
「っとレイラが言ってました…録音記録完了っと!ルナ様に報告しよーー♪」
「あああああぁぁ!!勘弁して下さいラズリック様ぁー!」
土下座して許しを請うレイラだった。
「ウフフフ」
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