表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/1571

12話 その4

クイル兄達は遠出の依頼がある時は必ず僕に声をかけている。


その理由は…この料理が目的だった。


「出来たよ…」


「ほぉ!いい匂いだ、頂きます!うまっ!」


「何!このパンなんでこんなに柔らかいの?ふいひいぃ…むぅぃく!(美味しい…もう一個)」


ネイビー姉は口周りが破裂しそう…リス見たい。


「おいこら…飲み込んでから喋れよ」


この世界のパンは味があまりしないしてパサパサで硬かっだ…。


携帯食のパンは言われるまでもなく更に硬くて不味い。


そのパンを食べてる護衛達…どんな味覚してるか…不思議だ。


しかし…自分達だけ料理を食べていると心苦しくて皆んなにも配ろうとした。


でも…護衛達は休憩時も武器を手離さないほど厳重だったので話しかけ辛い。


仕方ない…僕を怖がっていた村の姉さん達の対策で覚えたこの技…。


この奥義!今披露しよ!可愛く可愛く…よし!


姉キラーモード発動!


激カワオーラ全開!


レッツゴー!萌え萌え…ドライブゥウー!


「お姉ちゃん達…僕が頑張って作ったんだ~♪この料理食べてくれる?」


まずもじもじしながら上目遣いをしてみた。


「ああ!全部寄越せ!食べてやる!」


「胃袋が破裂するまで詰め込んでやるわ」


…冬眠前の蛇かよ。


クイル兄とネイビー姉が抱きついて料理を取ろうとした。


なので…軽く蹴り飛ばしてやった。


そして…料理を照れながら笑顔で皿を渡す!


彼女達も僕の仕草に頬が緩んで嬉しそうに受け取ろうした。


だが一瞬躊躇した。


くっ…手強いな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ