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11話 その8



だが…まだマリーヌと依頼主は納得しないようだった。


「クイル、君を指名した意味分かるよね…」


「ああ…」


やばい依頼か?やりたくないー!


「クイル…君が珍しく強く推薦するってことはいい腕をしていると信用しよう…だが私とお嬢様が納得出来るように実力を見て貰う!」


「ハルト、悪いが彼女に付き合ってくれるか?」


はぁー、何故こうなる…。


でも丁度いい、お気に入りを失ったこの憂鬱な気分…ぶっ放すか!


それとクイル兄さんが僕の耳にコソコソ話しかけた。


「あと…お願いだから手加減しろよ」


「僕、子供だから手加減?ワカラナイ♪♪」


「おいおい……ま、待って!」


僕とマリーヌはギルドにある練武場に行った。


「全力で来い!世の厳しさを教えてあげよう」


あら?威勢がいいお姉さんた。


「お願いします…でも全力でやっていいの?下手したら死ぬよ?」


「は?ガキが…少し出来るようになったからと自惚れるな!」


マリーヌは剣を抜いて容赦なく瞬速で先手を打って来た。


.

.


練武場の外でクイルとネイビーは不安そうな表情をした。


「な…お嬢…止めなくていいか?」


「マリーヌに任せてあります…」


「そういう意味じゃないんだけどね…クイル」


「ああ……やっぱ止めに行ったほうがいいかもな…あいつ何か機嫌悪そうだったし…」


その時だった…。


とっかーーーん!!と爆音がしてギルド内部がが揺れた。


その衝撃で練武場のドアが壊れた隙間から二人の声が聞こえた。


「あーれぇ?避けたね…やるっ!」


「うっそ!ちょ…ちょ…ちょっとまっ!」


「バブ~バブ~♪ほいっさ」


ガーーン!


またギルドが揺れた。


「いやいや…きゃーっ!!」


「きゃっーーほぅ♪♪うりゃー」


「くっはぁぁ!!………」


何か激しく当たる重い音がした。


「う、うう…」


「はぁはぁーお姉ちゃん♪訴えたりしないよな?♪誰にも言うなよ♪♪うひひひ」


「や…やめ………」


何か叩きつける音がしてしばらく…マリーヌの声も衝撃音も意味不明なやり取りの声も聞こえ無くなった。


…………………ちーん


「遅かったか……」


「だね……」


「?????」


練武場から出た僕はマリーヌを引き摺り連れて来た。


「終わったよ…クイル兄さん」


うーーん!スッキリしたー♪ちょっとやり過ぎだ気がするが…舐められるよりいいか…。


「うん……こりゃ…回復薬大量にいるね」


「きゃーーー!!マリーヌ!」


マリーヌは手足が折られてお嫁に行けないような顔になっていた。


これで三人…護衛依頼は決まったのであった。

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