11話 その4
双子が居なくなってから2日後…。
ナーズラ村の冒険者ギルドに二人の依頼人が訪問した。
フードを被った二人が依頼書を書いて受け付けに渡した。
二人とも女性のように見えた。
「なんだ…懐かしい顔だな…」
おじさんとは顔見知りのようだ。
「久しぶりだな…護衛を頼みたい…」
「お前が護衛を?……何人必要だ?」
「腕のいい者で…二人…いや三人、依頼料は一人当たり金貨200枚…必要経費もこっち持ちでいい」
「ほう…随分羽振りがいいな…要望はあるか?」
「……クイルはいるか?出来れば後二人も彼と同じぐらい腕で頼む」
「ふむ…厄介な匂いがするな…」
「………」
「クイルは地下の鍛冶屋で装備を整備してる、あと二人か…少し待ってろ」
「分かった…」
おじさんはクイルを呼びに地下に行った。
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「ただいまーおじさん!あら?いない」
イビルゲートから戻った僕は相変わらずバックが山盛りで破裂瞬前だ。
イリヤとリリヤは他のパーティーと探索依頼に行ってしばらく戻って来れないらしい。
そんな訳でソロで活動する事になったが…ちょっと寂しい。
はぁ…また、ボッチになったよ?
双子が居ないから一人で戦利品を持って帰るのが大変だし…リリヤの遠距離牽制がないから…ややこしくて疲れる。
それに帰りに油断して…我がビジュアルの同士の装備がボロボロになってしまった。




