10話 人の属性は生活環境によるもの…その1
この世界に来て二カ月ほど経った僕は中級冒険者にまで登り上がった。
既に僕達のパーティーは31階層まで探索に入って中級冒険者のピンチに力を貸したり、救助した様々な貢献で認められた。
それにアレな顔のギルドのみんなとも仲良くなって友達ように接してくれてる。
「ここじゃ、もうあんたを知らない冒険者は居ないんじゃない?」
イリヤは自分の事のように嬉しそうににやけて後ろから抱きついて来た。
近い……それに背中に何か当たる不思議な感覚を感じる。
だが…嬉しいから拒まない!もっと来いや!
「そ、そうですよ!他所から来た冒険者さんもハルトさんを凄いと言ってましたよ!」
リリヤも僕を褒めながら照れ臭い顔で腕を組んで来た。
またそれが当たってる…イリヤより小さいがいい弾力を感じる…もっとこいや!
最近この二人は良くスキンシップをして来る…嬉しいから拒まない!もっと来いや!
「ねぇ、リリヤ…最近ちょっと大胆になったんじゃない?」
「お、お、お姉ちゃんこそ、くっ付き過ぎだよ!」
「何言ってるの?私は普段通りだよ…」
確かにイリヤはこの村に住むようになってから良く僕に抱きついて来る…。
だが!嬉しいから拒まない!もっと来いや!ファイヤ!
「あ、あ、私も自分を変えようと…」
「ほう!その為のハルトか!人を練習台にするとは…ふふふ」
「むっ!!お姉ちゃん!!」
双子のアレな雰囲気で僕は口を挟んだ。
「ん?なに?揉め事?」
「違うよ ~ねぇ?リリヤ」
「うん!お姉ちゃん!」
「オホホ……」
「フフフ……」
「お、おう……」
お二人さん、笑ってるが目は怖い…。




