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8話 その15

次の日に彼女達の村に行って義父の借金を全額返済して双子は自由の身になった。


養子を売り払った自称親は街の衛兵と一緒に王都に連行された。


核を集めてギルドに戻った時…おじさんにその事を話したら凄い勢いでどこか走って行って…しばらくして戻って来た。


おじさんが何かやってくれたみたいだった。


あと双子もトロールの魔核の件で実力を認められて正式に冒険者に認定してもらった。


彼女達はこれからも冒険者を続けるらしい。


一件落着か…柄にもない人助けをしてしまった。


「ハルト!!」


「ハルトさん!」


「ああ…イリヤ、リリヤ 」


荷物をまとめて村から出て来た双子とナーズラ村に向かう馬車を乗った。


「ハルト…」


「何?」


「……あんたとのパーティー楽しかったよ」


「ああ…僕も楽しかったよ」


「あのね、それでね……これからも一緒に…パーティーを組んであけても…いいわよ?」


イリヤはまた一緒にパーティーを組んで欲しいようだ。


素直に言えない…典型的なツンデレ!異世界にも存在するとは…。


あ~ちょっと意地悪したくなるじゃないか!


「えーー?どうしよかなぁー?」


わざとらしく悩むフリをして見た。


「……ほう?リリヤから聞いたわよ…」


「ん?何を?」


「初めて会った時の事…私に何かしたでしょ?」


あっ!!あれか…医療行為!


「リリヤにやらせば良かったのに…ねぇ?」


「あの…リリヤさん?」


僕は助けを求めてリリヤに激しく救助の視線を送った。


「ごめんなさい!つい口が滑ってしまって…」


リリヤはちょっと可愛く笑って顔を逸らした。


………この子!絶対策士だ!


「すみませんでした!是非パーティー組ませ下さい」


僕は土下座してイリヤに謝った。


「よろしい…」


「これから宜しくお願いします!ハルトさん」


「はいはい…」


これで…僕は双子とパーティーを継続する事になった。


まあ…僕も嬉しい…またボッチにならずに済んだ。

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