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2話 死んだフリは誰もが出来る訳ではない その1

ハンバーガーを食べた後ルルさんの世界の話しを聞いた。


その話に僕は面白くて凄く盛り上がってしまった。


ゲームや漫画に出て来るようなありきたりな設定話しをあまりもリアルに語る!


凄過ぎる!


死んでなお、厨二を貫く彼女に僕は心から尊敬した…。


女神?そんな信じる訳ない。


神様だ…全知全能な神様が…夜中一人で寂しくボッチやってるのはおかしいだろ…。


それはともかく…ルルさんの話は面白い!面白過ぎる!


ルルさんも自分の話しに興味深々な僕を見て嬉しいそうにしていた。


時々…悲しい表情になったりしたがすぐ笑顔に戻った。


ドーーーォーーン


遠い所から鐘の音が聞こえて来た。


ルルさんとの話しに夢中で年が明ける事も気が付かなかった。


「除夜の鐘の音…あっ!あ、あ、明けましておめでとうございます」


「明けまして、おめでとう!ハルト君!」


ルルさんも僕を志村君からハルト君と呼ぶ事にした。


最初は照れくさくて顔も見えなかったが…何故かすぐ慣れた。


互いにお辞儀をして顔を合わせると僕は顔を反らしてしまった。


僕はリアルの女子に慣れてない…。


ギャルゲーのヒロインは山ほど攻略したがな…。


「ご、ごめんなさい、あまり…人付き合いがない方だったので…なんか擽ったいというか恥ずかしいです」


「そうか、そうか…でも、ハルト君、[ボッチ!!]だったからといって、こういう挨拶はしっかり言えるようにならないとね!」


なぜか[ボッチ]に力強いアクセントとまた意地悪のような表情で笑った。


「否定はしません!返す言葉もないですが!しかしですね…傷付いた所に更に抉り取るような事!辞めて貰えません?」


ルルさんは抗議する僕に鼻を指でトントン当てて…そこを強調した。


「すまん、すまん!鼻が痛くてな〜許せ!」


仕返しですか?本当にこの人は…。


それにルルさんは急に顔を近付けて僕の顔をジロジロ見つめて来た。


ち、近い…心臓がバクバクしてきた。


「へぇ…女子に好かれそうな中々可愛い顔してるな…それに、根も悪くない子に見える…何ゆえ?ボッチ!!かい?」


「ルルさん、性格悪いとか言われてませんでした?絶対言われてるはずです!」


「……な、何の事かな?」


ルルさんは顔を逸らした。


…当たりか。


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