8話 その10
その後…僕は宿屋の食堂でお祝いをした。
「カンパーイ!」
水だけどな…。
「正式冒険者おめでとうシムラハルト!」
「おめでとうです!シムラハルトさん」
「ありがとう二人共!あとハルトと呼んでくれる?」
「ハルト?」
「ハルトさん?」
「うん、家名が志村で名前が晴人だよ!これから潜る仲間だから名前で呼んで欲しくってね…」
「わかったわ!ハルト」
「はい !ハルトさん」
双子に名前で読んでもらう事になって嬉しい。
ヒャッホーウ!
今僕は…リア充の階段に一歩…足を踏み入れた気がした。
そして…換金したお金袋を取り出した。
「そうだな…山分け山分け…僕は金貨2枚と銀貨3枚あと二人で金貨5枚分けてね」
「いや…分配おかしいよ…私達と組む前のもあるでじゃん!」
「ですです!」
「うーん…明日の為にだよ」
僕は双子のボロボロの武器と…防具もないとは心配でこのままでは危険だと思った。
「明日から全力で潜るよ…でも二人の装備では危険だよ」
「……その見た目だけの装備は大丈夫なの?」
「お、お姉ちゃん!」
厳しいツッコミ!ありがとうございます…。
でもこれはいいんだ…これは僕のアイデンティティだ。
「うん…以外と、この装備中々いいよ?」
嘘付はいてない!全く装備して無いように軽くて動きやすいし…格好いいから気分上々の効果もある!
「そうなのか!んじゃ…私達も明日私達もあの子の装備を買って見ようか…」
そう来たか…こいつ疑い深いくせに、仲間になったらすぐ信用しやがったよ!
「まあ…仲間に投資って事で受け取ってくれる?明日からバリバリやって貰うからね…とにかく!丈夫な防具ね…うん、丈夫な防具…大事だよ…」
「分かったわ…ありがとう」
「ありがとうございます…ハルトさん」
ふぅ…これでなんとかなった。
僕の説得に納得してくれて双子は感謝の言葉を言ってから報酬を受け取ってくれた。
ほんまにええ子や…。
「あと余計かもだが…何故そこまで急ぐの?理由を聞いてもいいかな?」
イリヤは少し困ったような顔でリリヤの顔色を伺った。
そしてリリヤが頷くと事情を話してくれた。
「いいわ…後3日まで金貨100枚が必要なの…孤児院から私達を引き取った義父が…借金返済で…私達を奴隷商人に売ったのよ」
え?養子を売った?
「それを払えなかったら私達は借金奴隷になります」
「そ、そんなの有りかよ?逃げれば?」
イリヤは腕輪を見せて話した。
「無理ね…奴隷商人から付けられたこれには追跡の魔法がかかってるし…無理に破壊したら…焼け死ぬようになってる…」
僕はこの世界の法律や社会制度は分からない…。
でも…この子達が奴隷になるのは嫌だ。
初めて出来た仲間……力になりたい。
「そうだったんだ…わかった!あと3日もあるしね…何とかなるだろ…」
「……金貨100枚だよ」
「いけるいける…あと二人は出来るだけ大きいバックを用意して欲しい」
「それは…構わないですが…」
「よし!んじゃ明日の為に爆睡しますか!心配するなって…方法はある」
「ふふふ…何が…あんたとなら出来る気がしたわ」
「わ、私もですよ!」
僕の自信満々態度に双子は何故か元気が出た見たいだ。
「んじゃイリヤ、リリヤ!明日宜しくね!」
「うん!分かったわ」
「はい!頑張ります!」
その後…僕達は其々の宿屋に戻った。
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イリヤは下着姿のままベットに飛び込んだ。
「疲れたね…」
スレンダーでしっかり引き締まった健康的な体でお胸も豊満とまでは言えないがそこそこあった。
「お姉ちゃん…もうこれ以上無茶したらダメだよ…」
「分かってるよ…気をつけるわ」
「本当かな…もう」
「説教は勘弁して…疲れて眠いのよ…」
心配で不満気のリリヤの顔から察してイリヤは無茶常習犯のようだ。
「お姉ちゃん…寝る前に体を洗わないと」
「えへ……拭いてくださいー」
「はいはい…もうお姉ちゃん…面倒臭がり屋なんたから…」
面倒見が良さそうなリリヤは姉の体を丁寧に拭き始めた。
「しかし、ハルトって変な奴だな…」
「とても優しい人だったね」
「人が良さすぎるて言うか…アレは…間違いなくどっかのボンボンだね…次はリリヤ背中向いて」
「うん…ありがとう お姉ちゃん」
リリヤもいいボディーラインをしていた。
柔らかくぷにぷにで女の子って感じの体だった
お胸は手に収まるキュートなサイズ…。
「ハルトさんって家名もあるし…貴族か何かかな?」
「かもね…まあっ!力を貸してくれるなら何者でも構わないわ…」
「お姉ちゃん…ごめんね…」
「リリヤが謝る事ないわよ…悪いのは親面してうちらを売り払ったあいつが悪いの」
「私が孤児院の生活に慣れてなくて…」
「よし!もう終わり!もう寝ましょう…明日から頑張らないとね」
「うん…」
双子も明日の為に眠りに入った。




