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8話 その4

思った通り…先行した冒険者がほぼ魔物を片付けてくれたおかげで探索は順調に進んだ。


一階は二階まで直線ルートだった…魔物も出て来なかったので二階に進んだ。


お願いだから奇襲はやめて…心臓に弱いから!


二階からかなり広くなって多少複雑にもなって来た。


三階に降りる入り口から青緑の肌の人が4人が立っていた。


ゴブリン…ゴブリンだよな?人じゃないよな?


「キー?」


うん…これはゴブリンだ。


初めて見た魔物に緊張して来た。


当たり前だが…奴らは攻撃して来た。


ひぃ…いきなり4対1かよ…。


同時に襲い掛かった3体にびびった僕はツバァイハンダーを大きく振り回した。


すると…ゴブリン3体が真っ二つなった。


あれぇ?


一振りで3キル!


「えい…」


続けて殲滅。


よ…弱い…まぁ…ゲームでもゴブリンは大体一撃だったよな?


そうだ…魔核回収しなくちゃ!


魔核は魔物の心臓と呼ばれるもので、魔導具を動かす燃料みたいな物らしく…様々な用度に使われると聞いた。


それを取られた魔物はしばらくして砂になって消えるらしい。


ナイフでゴブリン達の胸を刺して魔核を取り出した。


なんとグロテスクな…臭いし…最悪だ。


魔核を回収してから更に進んで次の階に降りた。


3、4階層の探索まで済まして5階層に降りた。


4階層まではゴブリンしかいなかった。


そのおかげで凄く順調だった。


5階層からは4階までのゴブリン祭りはお終わってコボルトや図体が大きいオークも出てきた。


コボルトの弓と投槍の遠距離攻撃は本当にうっとしい!当たると痛いだろうな…。


オークを倒してコボルト達に全力で走って切り倒した。


ちょっとイラついた僕はコボルトの死体を何回か無駄に刺してしまった。


少し危ない目にもあったがまだまだ無傷で余裕があった。


もうちょっと進んで見ようとしたが…おじさんとの約束を思い出した僕はこれ以上降りずにここで腕慣らしをしようと決めた。


時間が経過してかなりの数が湧いて来た。


でも…僕には敵わず魔核を取られて砂になった。


……なんか気持ちいい!強いってこんな感じか!


それにこの魔核をえぐり取る事も麻痺してきた。


鼻歌でそう…。


小説に出る殺人鬼みたいに…ククク、お前の心臓は何色だぁ?イヒヒヒって感じ?


「キャーー!!お姉ちゃん!!だ、誰か!」


ちょっと離れた場所から女の子の悲鳴が鳴り響いた。


まさか…何かトラブルか?


僕はその悲鳴が聞こえた方向に走った。

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