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6話 その6




「中々バイオレンス的な方ですね…他の方法はないんですか?」


「主神に認められて資格を頂ければ無事に通れる」


「その資格とは?」


「人間の身であれば…そうだな……数々の偉業を成し遂げて名誉と財の頂点に立てば、謁見…ああ、その程度じゃ足らないな」


……詰んだ。


「はい、分かりました!ルル姉を頼みます」


その資格を取る為にどれ程時間がかかる?


出来るかどうか分からない…いや、無理だ。


無理ゲーも程があるわ…これだけは…仕方ない。


僕のワガママより…早くルル姉を回復させたいと思って器をレイラさんに渡す事にした。


その時…落雷が落てレイラさんの前に叩き込まれた。


「きゃー!!」


「だ、大丈夫ですか!」


「これは一体?こ、これは!主神の勅命!」


落雷した場所には見たことない文字が書かれてあった。


レイラさんはそれの前に跪いて読み始めた。


「拝見いたしました…承りました…」


レイラさんは歯を食いしばって険しい表情をした。


嫌な予感しかしない。


「な、なんと書いてありますか?」


「主神様の勅令である…主様の器を君の自力で、君の手で玉座の間に届けるようにとな…正式な手段で…それに手助け厳禁だ!そうだ…」


「えっ…えーーー!!」


予感は的中した。


僕はその無理ゲーに挑む事になった。


「ついて来なさい、まず君に色々話しが聞きたい…それから君が天界に行ける方法を考えよう」


僕はルル姉を主と呼ぶレイラさんを信用していいと判断して彼女について行った。


「もう日が暮れるな…近くに人族の村があるからそこで話を聞こう…」


「はい…宜しくお願いします」


これからルルを救う為、そして…興味半分で飛び込んだハルトの異世界の生活が始まる。

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