6話 その4
益々強い熱を発した無限光はその一帯を地獄に変えた。
「むっ!そっちがそう来たら!こっちもビックバーンで相殺してくれよ!はああああ!」
ルルは全身に猛烈に力を溜めた。
ぽんーー♪
だが、力は集まらず分散されてしまった。
「あっ?………そうでしたね、戻ってばかりでそこまで回復してませんでしたね……ひぃーー!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぞ!バカ兄!!まじヤバイって!やめーろぉぉ!」
ピカーン!
強力な光を発して無限光の爆発が始まった。
「あはは………摂氏3億度…3億度だぞ!!あんた…妹殺す気か!ウギャーあっちち!!」
爆発に呑み込まれたルルは足掻き始めた。
「熱耐性最大!!神格結界最大!改変して強化!続けて強化!更に強化!衝撃耐性最大!ええい面倒くさい!!すべての防御最大!!そして各精霊よ妾を守れ!」
ルルは何十層を重ねた魔法防壁と結界、精霊まで加勢して無限光に立ち向かった。
「イヒヒ…痺れるのう!さあ来やがれ!バカ鬼め!死んだら枕元に夜な夜な出てやる!安眠妨害しまっくてやる!!クソーー!」
しかし…どれだけ凄い防御結界でも天地改変の超爆発には敵わなかった。
「ウーンギャーーー!!」
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全速で離脱したルル姉の使徒レイラと僕は無事に結界外まで着いた。
「凄まじい、これが無限光…」
「ルル姉ぇー!!!」
爆発した光は一つの柱のように結界に包まれ空の果てに飛んで消えた…。
「危なかった……あんなのに巻き込まれたら私でもひとたまりもない」
無限光が消えて間も無く結界が解けると焼け溶けて、何もかも消し飛んだ大地が完全に修復された。
正に神業だった。




