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5話 その8

しかし…ルル姉は出口に気を取られて雷獣がすぐ近くまで来た事に気付かなかった。


「ルル姉!危ない!!」


雷獣は雷を全身に纏い突進して来た。


これは避けれない…。


絶対間に合わない。


このままだと二人共終わりだ…


仕方ない。


必死に痛みを耐えながら僕を守ろうとしている初めて好きになった女の子…。


僕が守らねば…男じゃない!


最後は好きな人の為…男して散るか…。


ルル姉と…もっと一緒に居たかった…。


おのれ!呪ってやる!童貞の怨念…舐めるなよ!チクショウ!!!!


「しまった!原点の前に油断…えっ?ハルト君?」


「ルル姉、ごめんね」


ルル姉を守る為に僕は離れて…襲い掛かって来た雷獣に体当たりした。


雷を全身浴びたこの感覚…。


うほぉ!めっちゃ痺れる!


「うわああああぁぁ!!」


「ハルトぉぉ!!!!」

.

.


二人は亀裂から抜け出した。


「ハルト君!しっかり!…ああぁぁぁ!」


ハルトは体が黒く焦げてピクリとも動かなかった。


雷獣の雷に感電して死んでいた。


「……ルト君…こんな事、こんな事…あってたまるかぁ!!ああああぁぁぁああ!!」


ルルは泣きながら悲しみに怒り狂った。


そして…亀裂から出て来た雷獣はルルを見た後…先と違って今は凄く怯えてる様子だった。


雷獣は隙を見てルルから逃げようとしている。


「ああ?貴様…逃げられると思うか?」


今までのルルとまるで別人のように尋常じゃ無い気迫に雷獣はともかく周り一帯の動物まで騒ぎ出した。


「逃げんなよ…逃がさないけどな…よくもやってくれたな!このチキショウがぁああ!」


ルルが一歩一歩、歩く度…地面が揺れて割れていた。

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