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2章5話 その1

リヴァイアサンはアレって存在を探しにマムンティア大陸を飛び回っていた。


「うーーん…この辺で気配がするんだけど…またあの中で引き篭もってるかな?」


リヴァイアサンは山の頂上に降りてアレに呼び掛けた。


「やっほーぉ!ばーーちゃん!私だよ!、だよ、だよ、だょ~」


叫びかけた声はその一帯に大きく鳴り響いた。


「……あれぇ?来ないや…何時も呼べば怖ーい顔してすぐ飛んで来るのに!んじゃもう一回!」


大きく息を吸ってもう一度叫ぼうとするとリヴァイアサンに黒い影が飛んで来た。


「ばあぁーーーーげぶっ!」


その黒い影はリヴァイアサンの腹部に見事な肘打ちを決めた。


「おい…レヴィ!その呼び方は二度と言うなと何回言ってる?あん?」


漆黒の髪に赤い瞳…派手なビキニアーマーを付けている女性が現れた。


「げほっげほっ……うう…内臓に染み渡るエクセレントなエルボーバットだよ、ばーーちゃん!かはっ!」


正体不明の女性は強烈な踵落としをリヴァイアサンの頭に突き落とした。


それを食らって倒れたリヴァイアサンの顔に更に左右数十回の超高速ローキックコンボが炸裂した。


「次言ったら殺す…」


「うううう…あ、相変わらず容赦なく殴って蹴って来ますね…先…バルちゃんにも蹴られたのに…なんでみんなこんなに凶暴かな……痛たたたっ」


リヴァイアサンは大量に出た鼻血を拭き取りながら不満を吐いた。

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