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4話 6

ああ…なんと可憐な…守ってあげたい。


「僕が運ぼうか?」


「え?いいの?」


「でも……里に人間を…」


人間と魔獣から隠れて暮らしているラプス族としては里の位置がバレるのは大問題だと断れた。


そんな!ウサミミのパラダイスが!


泣きそう……人間で生まれなきゃ良かった。


「なら…里の近くまで運ぶよ…それならいいの?」


「そうしてくださると助かりますが…」


「何故そこまでしてくれるの?」


警戒心が強いラプス族は…まだ完全に信用してないようだ。


「うーん、それはね…」


僕は二人の姿に心を痛めていた。


今でも倒れそうな痩せ細い手足に…ただの布切れを被ったようなボロボロの衣服…素足で傷だらけの足の裏…。


それを見た僕は力になってあげたいと思ったが…そのまま言えない。


なんか良い言い訳を…。


「そ、そう!僕!魔王テスラさんに招待されてここに来たんだよ!」


「…魔王様が人族を?」


「……」


益々怪しまれたようだ…本当の事なのに…。


「本当だよ!それにルル姉…じゃなく!破壊の女神様の使いでもあるから亜人さんの味方だよ」


「嘘言うなよ…破壊の女神は……」


「レーイミ……」


隠れ里で密かに暮らしているラプス族はまだルル姉の帰還と聖魔戦争の終戦の事を知らないようでそれを説明した。


「うっそー!」


「本当に?お戻りになられたの?」


「うん!そうだよー!」


人助けって大変だな……。


「それなら大丈夫だね!レーイミ」


「うん!ルナ様の使い様なら里に連れて行っても問題ないね!」


「そうね!食料が尽きた里にトロイントを持って行けば皆さんも助かるしね」


二人は僕を信じて里まで連れて行く事にしてくれた。

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