表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

296/1571

4話 5

予想外の展開…。


僕は手にしたトロイントの頭に無意識的に力が入ってしまってタマゴのように握り潰してしまった。


それを見た二人は…顔が青ざめになった…。


「先…殴って本当にすんません!許してください…殺さないで下さい…見逃して下さい」


土下座して許しを請う一人…もう一人は仲間を置いて逃げられなくて後ろで震えていた。


魔獣より恐ろしく強い人間の前でもっと不安になった見たいだ。


「なにもしないから…」


「すみませんすみません」


「……」


「……本当に何もしないよ」


「殺さないで下さい…見逃してください」


「……」


「うう……お願いだから!もうやめて!怖がらないでよ…」


僕の切ない気持ちを込めた言葉を聞いた二人は敵意がないとわかってやっと安心した。


「凄く強いですね…トロイントは本当に危険な魔獣なのに…こんなに簡単に倒すなんて…」


大きい図体に鋭い牙、ノコギリのような歯を見ると人間の冒険者にも脅威になるに違いない魔獣だった。


それを二人はそれを勿体ないような目で見ていた。


「ん?これ…いるの?」


「トロイントの肉…これぐらいあれば里の皆んなが助かるけど……」


………えっ?兎が肉食べるんだ…ちょっとショック。


でも可愛いから構わない!気にしない!生肉食べても大丈夫♪


「でも、大き過ぎるから…私達では持ってません…フンギャーアア!!はぁはぁ…」


二人は死力を尽くしても動かす事すら出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ