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4話 3

その言葉に違和感に気付いた。


頭にワカメらしきものを被って顔は砂だらけ…鼻に何故か枝が刺さっていた。


誰だ!僕の顔にイタズラしたやつは!


そして…ワカメもどきを取って顔を洗ってもう一度姉キラーモードを使った。


「驚かせて、ごめんなさい!僕、船から落ちて流れ着いた見たい…気を失った僕を守ってくれて本当にありがとう…お姉さん達」


照れながら恥ずかしいような仕草で精一杯の感謝の気持ちを込めて微笑む!


よっし!こいや!ラブリーバニーちゃん!


「……うう、いきなり殴ってごめんね!ああ…私、この子になんて事したんだぁぁぁ!」


一人は自分の行いに悔いるように地面を叩き続けていた。


「う、うん…た、大変だったね…ぶ、無事で良かったよ…」


もう一人は赤くなった顔を逸らした。


うんうん!これよ!これ!この反応!良かった良かった!びっくりしたよ!


僕は自慢の奥義…姉キラーモードの健在を確認出来て安心した。


その時、二人の耳がビックと動いて凄く緊張して顔が強張っていた。


それから…二人は僕を何かに隠すように前と後ろに立った。


「ら、ラシュトルニ!」


「ああ!囲まれているよ…逃げられない!」


森から12匹の2メートル近い猪ような魔物に僕とウサミミ達は囲まれた。


「と、トロイント…」


「ラシュトルニ、ごめん…先、私が大声を出したせいで…」


「ううん…私が集中してなかったせいだよ、本当にごめんね…それより…少年さん!私達が囮になる隙に逃げて…」


逃げられないと判断した二人は目を閉じて震える体を互いに抱き合って必死に恐怖に耐えているように見えた。

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