2話 3
太古の神々の手によって生まれたと言われている最強生物の一つ…リヴァイアサンに遭遇してしまった。
しかし…バルちゃんってなんと頼もしい幼女でしょう…リヴァイアサンの前であの凛々しい態度!
だが、ここで喧嘩はやめて!巻き添いになると大変な事になるから!
「あら?バルトゥール?…デビルヴェールの匂いに釣られて来てみたが…まさか君と会うとはね…」
「その魚はくれてやる…それ食ってサッサと去れ!」
「わーい♪ありがとう!…ってどっかの野良猫かよ!」
バルちゃんはリヴァイアサンがこっちに目を向けないように視線を妨害するように見えた。
(まだ不完全なお兄ちゃんにコイツを会わせる訳には…厄介な事に巻き込まれると面倒になる!)
「しかし…なんか懐かしい気配が…」
「年取り過ぎてボケてるんじゃない?」
「私…バルちゃんより若いけど?……ん?この魔力の感じは…まさか!!」
リヴァイアサンはバルちゃんを無視してこちに向かってきた。
「とこに行く?何訳分からん事言ってないで邪魔だ!失せろ!」
バルトゥールはリヴァイアサンの進路を止めた…
さすが天災幼女…あの巨大の前に一歩も引かない。
「……妹様、かっこいい…」
テスラさんはバルちゃんの威風堂々な姿に惚れ惚れしている表情だった。




