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1話 10

…この時はバルちゃんに頼むとしよう。


「バルちゃんは僕の愛情たっぷりの手料理食べたい?」


「お、お、お兄ちゃんの愛の料理!食べたい食べたい!おぃ魔王、お兄ちゃんの邪魔すんなよ…しっしっ!アチ行け!」


「ひぃ…わ、分かりました!」


食い付いて来たバルちゃんは困ったような表情のテスラさんを追い払ってくれた。


「ちょっと待って!テスラさん、ちなみにこの船に何人ほど乗ってますか?」


「ええ…この母艦には2000人程ですが……」


多いな……。


「分かりました!」


「ん?では失礼します…」


テスラさんが去ってからニコニコ、ヘラヘラ笑顔で僕の料理する姿を見てるバルちゃん…正直邪魔だった。


2000人前か…一人じゃ厳しそうだった。


ふふふ…働かざるもの食うべからずだ。


「バルちゃん、ちょっと後ろに置いてある皿取ってくれる?」


「うん?これのこと?」


以外と素直に手伝ってくれてる…なら!


「切ってある魚、こっちに入れて、あとこれ焼くの手伝って、皿に移して、盛り付けて、出来たものあそこに置いて、ちょっと!つまみ食いはだめだよ!」


「わ、分かったよ!これはここ…あと、焼いて、皿に移して…ん?何で私こんな事やらなきゃいけない?」


……チッ。


「花嫁修業だよ?…嫌ならいいけどお嫁にしてもらう為にはこれぐらい出来ないとね…他の人は分からないが、僕としては論外だな……」


「こ、こんなのちょろい!見ててお兄ちゃん!」


…ちょろいのはバルちゃんだよ。

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