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1話 3
バルちゃんは釣りには全く興味が無い…ただ僕に抱きついて一人で喜んでる…。
可愛いけど…まだちょっと怖いのが本音だ。
大分時間が経ったが…ウキに変化がない。
しかし…こっちの魚はどんな味だろ?
この異世界に来てから刺身を食べて無いや…刺身食いたい!刺身刺身刺身!
刺身が食べたい僕は大物を釣ると気合を入れた。
一時間ほど経ってようやくイリヤの竿に反応があった。
「イリヤ!ウキが!ヒットだよ!」
「しっ!まだよ…奴は警戒してる…」
イリヤは慎重に竿を握っている手の感覚に集中した。
その後…糸が海の下に引っ張られて竿が大きく曲がった。
「よっしゃ!来た!」
魚とイリヤの息がつまるような戦いが始まった…引っ張ったり離して糸が切れないように全神経を使い集中していた…それでイリヤは汗まみれになった。
汗で下着が少し透けて見えた…。
ちょっと角度変えると鮮明に見えるはず…コックリ。
しかし!バルちゃんが抱きついているから動けない…。
離してくれないかな…ずっと海と空しか見てないから別の物が見たいんだが…。




