1章最終話 3
ボルグランは僕とルル姉の関係を知らなかったようだ。
「あのさぁーボルグランよ、あのルナファナリールカが…この少年の一言で…」
「我々に和解を受け入れてくれたよ…あの殲滅バカが…信じられる?アンタに出来る?出来る?」
「もう疲れた!平穏に暮らしたい!余計なことすんな脳筋バカ!」
おおぅ…いつも片言しか言わない虚無の女神がまともに喋った!
「あの破壊の女神が?嘘だろ…しかし、お前らにに好き勝手言われると……死にたくなるんだが…」
三馬鹿神に責められてボルグランは落ち込んで心に大きい傷が付いたように見えた。
「やっと穏やかに芸術に励むことができる…ああぁぁぁ!やっとこの日が来たのだ!」
「今まカサカサになった肌とストレス太りした体を全力でケア出来るわ…ううう…」
やっと平穏な日常に戻れると思い芸と美の神は嬉い涙を流していた…。
「へへへへ…これから私も暗い部屋で引きこもって…………うん、まぁ…別に変わってないね…」
虚無の神様は昔の僕と同じような感じがして…何故か親近感を感じた。
「ひょっとして…キリシュー様は闇属性と無属性?」
「うん、なんで知ってるの?」
「いや…何となくそんな気がしただけです」
虚無の女神は僕に近付いてジロジロ見た。
今までフードに隠れて分からなかったけど凄く可愛い顔だった!
隠し美少女で人気出そう…。
「ふーん?……クンガクンガ…あっ!君から同士の香りがしてる…ふふふ…」
あれ?バレた……?
えっ?同士の香り?何の匂い?引きこもりの匂いってどんな匂いですか?
それに…僕はもう卒業してますから!




