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最終話 2
えーーー!こいつモブキャラじゃなかったの?
「ちょっとお待ちになって!」
「脳筋バカ、待機要求!」
「…お主ら…」
美と虚無の女神もボルグランの前に出て彼を止めてくれた。
「我々三大神がその少年の身元を保証する!」
「そうね…この坊やに借りがあるしね」
「手出し無用!越権行為!」
「はぁ…三名の大神の保証なら…仕方ない」
ボルクランは三馬鹿の言葉に素直に拳を下ろした…
この馬鹿達…大神だったの?信じられない!
息をする事すら辛かったボルクランの殺気があっさり消えた。
ルル姉に怯える只の雑魚だと思ったのに大物だったよ!
でも…本当に助かった!
三馬鹿達がボルクランの前に立って話を始めた。
「ボルグランよ!この少年を殺した後のことを考えての行動か?はぁ…」
「ルナファナリールカが、この子になにかあったらどう出るか!目に見えるわ!ああああぁぁ考えるだけでシワが増えるわ!」
「火の海、死体の山……」
三馬鹿神の話に周りの神々も顔が真っ青になった。




