29話 3
「それだけじゃない…ラズリックもレイラも私が面白半分で関わって…天界から除け者にされてる」
ガラーウと無の神の事で大分心が参ったようだ。
「私の行いが悪かったせいだね…身に余る力を持って好き勝手暴れてた…バルトゥールに私の昔話聞いたらハルト君でもドン引きするよ?あはは……」
残念だが…バルトゥールの事は置いといて…ルル姉の噂は色々聞いている。
「うん、知ってる…有名人だったね…ルル姉」
「え?………」
ルル姉はキョトンとしていた。
「ギルドの人や村の人…田舎の神殿の司祭さん達に聞いたら洗いざらい教えてくれたよ?」
(くっ!神殿二つや三つ…潰して置くべきだったか…下界を火の海にしてやる!!チキショウ……)
顔を引きつってる…まさかバレてないと思っていたの?
「ど、どうだい…軽蔑…しただろ?」
「何故?軽蔑する?意味が分からないよ?」
「何を言ってる…し、知ってるだろ?聞いたんだだろ?私の行い……の噂!」
あくまて噂と言い張る…。
「うんうん…噂、噂ね」
「暴力バカ女とか!天界災害指定生物とか!嫁に行けないナンバー1女神とか!色々言われて…あぁ…死にたくなって来た…」
ルル姉は自爆した…。
自分で言って自己嫌悪に落ちた顔だ。
「それがどうしたと言うの?」
「だから!こんな品もない女、周りに災難を散らまくような…うう…これ以上言わせんといてよ…」
うん、二度目の自爆、おめでとうございます。
くの字になってまた泣いてしまった。




