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29話 2

「しょうがないじゃん!僕も思春期真っ盛りの男だし!好きな人を見たい感じたいのはと、当然だよ」


「ハ、ハルト君…へぇ…私の事がそんな好きなんだ」


「そうだよ…悪い?」


「あははははは……その時に戻りたいよ…ううううわぁぁあん」


「ルル姉……」


僕と出会い只の女の子として過ごした日々を…ルル姉はその時間に戻りたいと…切ない顔で笑って…子供のように泣いた。


「これから楽しい思い出を沢山作ればいいじゃん!やっと…ここまで来たよ!」


僕は必死に説得したが…ルル姉は首を横に振って鳴き声ど話した。


「ハルト君も見たよね…私と関わった者達を…皆んな怯えて…毛嫌いして…居なくなればと…」


「そんな事は無いよ!魔王国の人達は皆んなルル姉が帰って来た事を喜んでいたよ!それにルル姉には僕がいる!」


僕の反論にルル姉は顔を下に向けて涙をポタポタ落とした。


「でも…レナートは死んだんだぁ!あやつは私が興味半分で関わったせいで…無残に殺されてしまった!それが今回はハルト君になるかと思うと怖いんだ…辛いんだよ…それだけは…いやだよ…うううう」


その気持ちは分からんでもない…。


ナズーラ村のイビルゲート攻略の時…イリヤ達を連れ行かないようにした僕もそうだった…。


「でも!僕は大丈夫だよ!」


未知の生命体だし?体がバラバラになっても生きてたし…勝手に動いてたし…。


はぁ…考えるたけでまた憂鬱になる。

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