28話 先手必勝!先に取った者勝ち…その1
ハルトから放たれた黒いオーラにルルと無の神は驚きを隠せなかった。
「何…この感じ?この子…さっきまで普通の人間だったよね?訳がわからん!」
「ハルト君?これは一体…人間の気配がほぼ感じない…それに邪神とも微妙に違う!この気配…何なのだ?ハルト君に何が起きてる?」
ハルトは無の神に顔を向けた…。
その顔は感情など微塵も感じないまるで人形のような表情でだった。
だが…その視線はゾクとするほどの冷たい殺気を感じて無の神は無意識的に身構えた。
「なんですか?…ふ…ふん…私を攻撃するとその子も同じ目に合いますよ!や、やれるならやって見なさい!」
ハルトは何の返事も反応も無く…ゆっくりと無の神に近づいて行った。
「こ、こないで!同化さえ終われば魂魄の自壊は止めれる!これ以上邪魔されては…手遅れになるよ!分かるよね?だから邪魔しないでよー!!」
魂の自壊が始まって焦った無の神はハルトに凄まじスピードで猛攻を打ち出して来た。
「オラオラ!!来るな!………うっそ!!は、破壊の女神の力が通用しない?あ、貴方は一体何者ですか?」
その黒いオーラは無の神の攻撃を全て弾き返した。




