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27話 2
それに彼女の呼び名に疑問を感じだ。
「えーと…無の神様、一つ聞いてもいいですか?」
「何でしょう?」
「女性…なのに女神ではなく何故神ですか?」
「ああ…それか…我々創世の神々は名を呼ぶ事を禁じられている…」
「えっ?何故?それじゃ不便ではないですか?」
「それが目的だ…我々は下界の為といえ…干渉し過ぎて…ある方々の逆鱗に触れて名を呼ぶ事を禁じられ只の神と名乗る事になった」
とある方々?誰だそれ?
その話から察して神にも格差が存在すると分かった。
「…ハル…ト(気を許すな!やつは…くっ!最早動くところか話す事もままならない…)
その時…ルル姉は苦しそうに僕の名を呼んでいた。
時間はかけられない…早く本題に入ろう。
「無の神様…何故ルル姉にこんな事を…」
「……悪いが、私の悲願の為には破壊の女神の力が必要だった」
「……その悲願とは?」
「それは…この世界を一度壊して作り直す事だ」
作り直すか…相変わらず神って勝手だな!所有者登録書の提示を要求する!




