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27話 蜂の巣を突っつくと…アナタモハチノス…その1
無の神は僕を警戒している顔をした。
先怒鳴ったのが気に障ったかな…やばい。
(どうやってここに入れた?この少年は破壊の女神の加護を得たとしても只の人間…しかし、油断は禁物だ…今邪魔される訳に…)
じっと僕を見ている無の神に焦ってしまった。
だが…何故か襲って来る素振りはない…。
それで…まず穏便に事を済まそうとコミュニケーションを取る事にした。
平和一番!まず挨拶から…
「は、初めまして…無の神様…」
「ええ、初めまして…」
無の神は意外と大人しく僕と挨拶を交わしてくれた。
アレを見られてからにはちょっと気まずい。
「先は見苦しい醜態を見せてすみません!出来れば忘れて頂きたいですが……」
「努力します……インパクトあり過ぎて1万年は忘れられないでしょうが」
「ですよね…」
僕は意外と話が通じる神と思った。




