26話 6
無の空間に入った僕はバラバラになった肉体を合体した直後、バッタリとルル姉に会えた。
「うわぁぁ!ルル姉!」
ああぁぁ!このドン引き顔…くそぉ!!アレを見られるとは…もう死にたい…チキショウ!
僕の下半身め!!もう…リリヤに頼んでちょん切って貰おうかな!
その時…股間が激しく痙攣するのを感じた…。
………まさか。
本当にお前だったのかい!むXこ!
目をそらしたくなるその再会に二人は身体が凍り付いたように固まって動かなかった。
ルル姉ともう一人も同じくどう声かければいいか戸惑っている様子で沈黙していた。
「…………」
「…………」
「…………」
「何か突っ込んでくれよ…」
「うん…ごめん…」
ルル姉は謝って顔を逸らした。
「何で謝るんだよ!余計に死にたくなるじゃん!」
「その腰の動き、お見事でした…」
「今それ言う?この人!空気読まなさ過ぎでしょ!そこの姉さん…黙ってて!」
「……うん」
また…気まずい沈黙の時間が流れてしばらく…冷静さを取り戻した僕は大事な事を気づいた。
「えーと……まさか…貴女様は…?」
「私?私は無の神だ……」
「…………」
やってしまった!心の準備も無しで隠れラスボスとエンカウントした…。
それに怒鳴ってしまった…やばい!




