25話 9
ハルトは絶望的な状況にも関わらず怖じけずに必ずルルを戻して見せると言ってるような笑顔をして…二人は神々の期待と希望を背負って出発した。
「チャージ完了!フルパワーで発進する!いくーぞぉ!」
最大の力で無の空間に飛び込んたレイラとハルトの反対側は凄まじい衝撃波で主神の聖地の半分が破壊された。
レイラさんはアルクビエレ・ドライブの最大出力で無の空間の入り口に僕を背負って飛び込んだ。
(死ね!ハルトめ!主様を救うのはこの私だ!!!!)
レイラはハルトを後ろにして先に入ろうとした。
ぺっちゃっ!
しかし、レイラは空間に入れず…無の空間の入り口に超光速でぶつかって原子レベルまで分解された。
そして、主神の謁見の間は細かく赤いレイラ血肉の粉で蔓延した…。
「キャハハハ!ビンゴ!!そう来ると思いましたよ!ああ…ルナ様、残念です…こんな面白いレイラの残骸を見逃して…ぷっぷ…」
これを予想して逆に教えたラズリックだった。
レイラの超光速移動で衝撃を与えて空間の乱れの隙にハルトを送り込むとの計画だった。
彼女は笑いを抑えるのに必死だったが…周りの神々はドン引きしていた。
成功確率はかなり低い…一か八かの博打だったが、ハルトはなんとか中に進入する事が出来た。




