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24話 6
主神を落とす寸前に…長身の赤いメガネをかけた女性が玉座の後ろから出て来た。
「ガラーウ…冥界の視察は終わったか?」
「はい!たった今戻りました」
ガラーウという女性の登場にルル姉の表情が硬くなった。
「ハルト君…ガラーウは主神の補佐でラズリックに強いライバル意識を持って対抗したが一度も勝った事がない」
ルル姉が静かにガラーウの詳細を教えてくれた。
「それに私とラズリックを目の敵にしている…うむ…ラズリックが居ない今ややこしくなるだろうな…」
「うん…僕もなんか嫌な予感がするよ」
ガラーウはため息をしながら…ルル姉の前に来た。
「ルナファナリールカ様…ラズリックがまた冥界の入り口にイタズラしましたよ…」
(しまった!こいつ冥界の視察に行ってたか!)
ルル姉は冷や汗を流して困った顔をした。
冥界にイタズラ?ああ…あれか…レイラさんのアレ…。
「それに、異界の住人を連れて来るとは…前代未聞の事ですね…」
僕の事を言っている…来たら駄目ですか?
確かにパスポートも無いな…あれ?僕…密入国に不法滞在してる?




