23話 5
「………あっちらさんも大変ね…」
「あの女、帰って早々…やるわね」
「天界の嵐…危機再来…」
「ふふふ…こうなった以上…天界から離れよう…もう聖地も無い…」
創造の女神は下界に根を下ろす決心をした。
「ほ、本気かよ!」
「落ち着けよ!ラグレシア…聖地は時間かかるが…自動修復する…あの状態じゃ…900年はかかるが……」
「夜逃げは…速やかに」
「ちょっとキリシュー!あんた酷くない?この根暗女!」
「んだとこら!駄肉女!」
創造の女神とは仲良しの美の女神は虚無の女神の冷たい態度に怒って二人は喧嘩になった。
「きゃーーーとこ齧ってるの!痛い痛い!!駄肉じゃない!ピッチピッチよ!あっ!やめろ!この狂犬!」
お尻を噛まれた激痛の中でも駄肉は無いと言い張る美の女神だった。
「メルディア…もういい…私は決めたよ…下界に新たな聖地を築く!ドルゥーガ…付いて来てくれる?」
下界に新たな聖地を築く事は天界の全てを破棄するとの事で…使徒との主従関係すら無くなる。
一から神の地位をやり直す事で最下位神に落ちて全て無かった事にする為…ルルも手を出す事は出来なくなる天界のルールだ。
「はっ!仰せのままに…」
ドルゥーガは創造の神に忠実だった。
「ぅぅ……ありがとう…」
泣きながら下界の出口に向かうラグレシアの後ろにトルゥーガは黙って付いて行った。
「ああ…いっちゃったよ…」
「強く生きるのよ…ラグレシア」
「カジカジ…肉汁美味…」
「きゃー!血が出てる!」
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