4話 その4
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「お買い物〜♩おっ買い物ー♩」
ルルさんは子供のように楽し気に僕の隣を歩いていた。
それにしても…まともな普段着もあって本当に良かった!
ふわふわな白いロングニットワンピースに
白いニーハイソックス、黒いサンダル…少し子供ぽいコーディだが…。
しかし、ボンキュッボン!でウルトラダイナミックボディのルルさんが着る事で大人の魅力が漂った。
まだ思春期の僕には刺激過ぎるルルさんのナイスボディーが気にならない訳がなくチラチラ見てしまった。
「ふふーん どうじゃ?似合うかい?」
「は、はい! ど、とても…」
「そ、そうであろう!そうであろう!私は何を着ても似合うのだぁーオホホ〜♩」
ルルさんは褒められて嬉しいそうな表情だった。
まずルルさんの洋服を買い揃えると決めた。
試着しで見せつけて僕の反応を楽しむようだが…。
こ、これは…。
「んーーー胸が…キツイなこの服…」
今でも服が千切れそうな胸元…す、凄い!
パッチ!
変な音がした。
その瞬間…ボタンが凄い勢いで飛んで行った。
な、な、何と凄い弾力なんだぁぁああ!
「あっ!いやーん♪エッチ!」
「ル、ルルさん?」
いかん…は、鼻血が…。
僕はルルさんから背を向けたあと、顔を上に向け首をトントン叩いた。
それを何十回か繰り返した僕は…顔が青白くなった。
なんとか生きて…服は何着買い揃えた!
その後…ルルさんがある店の前に立ってショーウィンドーから興味深々と見つめていた。
……下着。
おぉ…神よ!次はランゼリーショップです!
「ほぉ!色々あるな!さぁー入るぞ♪ハルト君!」
「ま、待って!」
「うん?どうしただい?」
死を恐れぬ勇者になるか!
生き恥を晒すヘタレになるか!
僕は悩んだ…。
しかし…このままでは僕の寿命は後数分!
選択の余地はない。
「許して下さい!勘弁して下さい!助けて下さい!」
後者を選んで土下座して命乞いをした。




