1話 その2
僕は出来るだけ彼女を意識してないフリをして片隅に座ろうとした。
「あわわわ!? ササササー!」
僕に気付いた彼女は慌てて反対側に滑るような動きで移動した。
き、器用だな…どうやって移動した?
しかし…僕も男!思春期真っ盛りの年…女の子が気にならないと言ったら嘘になる。
どんな女の子か気になった僕は包みを開けながら彼女をチラッと見た。
慌てて端っこに行った割には何も無かったように空を見上げている。
真っ黒の黒髪、長い髪を結んだ白リボン…可愛いというより愛らしい顔立ち…中々の美少女!正直…僕のストライクゾーンど真ん中だ!
背は高い方ではない…僕のより低いと見える。
それに!出るとこ…ぼーん!と出て!引っ込むところはしっかり引っ込んでいる。
わーお!!初めて見た!
世間で言うロリ巨乳!しかもボンキュボン!と来た。
そのダイナミックなボディに見惚れてしまった僕はチラ見が止まらなかった。
超高速眼球運動で目眩と吐き気がしたが…やはりやめられない。
顔は幼く見えるが大人の雰囲気がして…きっと年上に間違いないと思った。
それに…彼女の座ってる姿を見て違和感を感じた。
彼女のお尻が…。
丸くて可愛いお尻が…。
ベンチの上から少し上がったり下がったり…バウンドしてるように見えた。
お、女の子のお尻って…。
凄い弾力だ!半端ねぇぇ!アンビリバボぉぉーーー!
僕は新たな発見に胸が躍った!
それに…この寒い時期にかなりの薄着だったの風邪を引いてしまうと心配になった。
ハンバーガーをか齧りながらまたチラ見をするその瞬間…視線に気が付いた彼女の顔が僕の鼻に当たる1ミリ先まで接近していた。
「むむむ!!」
「うわゎー!!びっくりした!ジロジロ見てすみません!すみません!ちょっと気になってというか、心配というか…」
「えっ?…まさか!君…」
「いやいや!誤解しないでください!ナンパとか変な事考えてませんから!ただお腹が空いて静かな場所でバーガー食べに来ただけですから!」
僕は彼女の体を隅々までチラ見した罪悪感もあって必死に謝罪と弁明をした。
「うーーん…いや…違うよ!私が驚いたのはね…」
彼女は自分のアゴを指でトントンと当てながら考え事し始めて…しばらくして口を割った。
「私が驚いたのはね…君はなぜ私が見えるのかな…?ってね…」
おぅ…予測不能の質問!返事に困る!