22話 8
しかし…何も感じない…幼女だもんね。
「おい!手でやれよ!この痴女!」
「えへへ…指の隙間で見える恐れがあるの!」
そうだな、見ない方が良さそう…でもなんか後ろから凄い視線を感じる。
「ハルト…後で説教だ」
「うふふ…」
えっ?イリヤの説教は精神的ダメージが半端ない…それにめっちゃー長い!いやだよ!
「ふふふ、英雄は色を好むか……な、なるほど…」
ちょっと魔王様!誤解ですよ?僕はこう見えてもピュアな童貞だよ!
「そうですか…勉強になりました…覚えておきます」
フィリア姉さん?そんな勉強はしなくていいよ!それと…復習もいらないからー!
そして…レイラさんの壮絶な悲鳴が聞こえなくなってからバルトゥールの目隠しは終わった。
ルル姉の足元には真っ赤な液体が大量に流れて…得体の知れない肉片をラズリックさんが袋に詰めていた。
………本当に死んだ。
「ふぅ…ラズリック…あとで冥界の入り口にこっそり捨ててこい…」
「分かりました!ケルベロス達、喜びますねーウフフ」
悶々としたピンク色の雰囲気が一気に恐怖のオーラと血の色に染まった。
「触らぬ神に祟りなし…ですね」
「そうだな…」
「……うん」
「はい…」
双子とフィリア姉さんと魔王様は…ドン引きして二人の女神から距離を置いた。




