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22話 3

ガランディアの侵攻はハルト達の活躍とルルの降臨によってラーズ王国と魔王国の勝利となった。


「う、うむ…勝ち鬨はどうしようか?」


「魔王様…この現状で勝鬨はちょっと無理が…」


「うん…そうだな…後の事は任せた!我らの女神様に謁見してくる…」


「はい…お任せを…」


魔王軍はレイラの超高速飛行に巻き込まれて飛ばされるなど多大な被害を受けた状態だった。


残り半数は怪我した兵や埋もれた兵を救助に全力を尽くしている…有り様だ。


ラーズ国もまた同じ状況だった。


フィリアもその悲惨な状況に呆然と見て…神々の恐ろしさを実感した。


「将軍…怪我した兵と行方不明者の捜索及び救助を頼みます…私は破壊の女神様にご挨拶と………御助力に礼を言って参ります」


「はっ!女王陛下!……グレグレもお気をつけて下さい」


「……はい」


女王フィリアと魔王テスラはルルの前に跪き感謝の言葉を捧げた。


「我が女神ルナファナリールカ様!我々魔王国一同!貴女様のご帰還に大変嬉しく思って存じます!」


「此度、我が国ラーズを代表してガランディアの侵攻にご助力に感謝至極で存じます」


「うむ!あのペタンコのブスと三馬鹿が迷惑かけた…これで宣言する!聖魔戦争を引き起こした主犯創造の女神は倒した!故に私!破壊の女神と魔王国の勝利となった!」


「おおぉ!ルナファナリールカ様!これで我々亜人達にもまた希望が!!無念に散った母も…安らかに眠れるでしょう…」


「そうか…お主はレナードの娘だったか……奴の死は残念である……」


「その御言葉だけで…母も大変喜ぶと存じます」


「これから魔王国をよい国に導いて見せろ…期待しておる」


「ははっ!」


初代魔王レナードの…母の無念を晴らしたテスラは感激で涙をポタポタ落とした。

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