21話 6
「探しましたよ…ルナ様!一つ報告し忘れた事が…」
ラズリックさんがルル姉の耳元でコソコソ何が喋った。
「……大丈夫ですか?あまりに多く加護や祝福を与えたら…その反動で良くない副作用の恐れが……」
「その事は私も知ってる!おかしい!私が与えたのは悲願と破壊の加護のみだぞ?という事だ?」
「えっ?そんな…」
「調べる必要がありそうだ」
シクシク泣いているバルトゥールを頭を撫でながら慰めていた。
きっと昔…ルル姉に相当な目に遭ったんだろうな…。
四人の神とこの凶悪な邪神すら怯えるルル姉……。
僕はどんでもない方を好きになったようだ。
「ハルト君!ちょっとこっちへ来てくれるかな?大事な事だ」
「大事な事ってなに?」
僕はルル姉に呼ばれてに戻った。
「ちょっと調べたい事があるのよ…邪眼を使うからじっとしてて…」
「ええーー!あれを使うの?いやだな…あの感じ…」
邪眼はマジ苦手だ…思い出すだけで鳥肌が立つ!
「すぐ済む!万物を見極める邪眼よ…究明せよ!」
問答無用で邪眼を発動した…またその悪感に襲われて意識が朦朧として来た。
「くっ!!なに!!」
ルルは後に一歩退いて邪眼を閉じた。
「ルナ様!大丈夫ですか?」
「ああ…大丈夫…ちょっと邪眼が弾かれただけだ…邪眼を弾くとはどいう事だ…?」
「邪眼を?なら…」
「ああ…深淵の目を使うしか無いが…今の私の状態では発動出来ない…だが一つは究明出来た!」
ルルは解明した内容を読み始めた。
(どれどれ…うわぁーなにこれ?悲願と加護は私が与えたが…女神の愛ってなんだ?まぁまぁ…ちょっと照れるじゃんか!うふふ…ひゃー!!ハルト君…[人間卒業]おめでとう!!これで末永く一緒に居られる!きゃー♪♪)
目先の欲望に忠実なルルは罪悪感など微塵もなさそうだった。
(来たか!これかな?……ん?あ…………)
究明された一つの内容は…
[[[ 超 extra ユニーク 呪い ]]]
華麗なる色男の女難の相
……………………………解除不可
(……へぇ…呪いにもあるんだ…超とかエキストラとかユニークとかが…うん、そうね…2万年ほど生きて初めて見たわ……はは…)




