21話 5
ルル姉は本気で怒った…どうしよう…?
止めようかとうか迷ったが…お兄ちゃんという言葉の魅力に抗えない僕はルル姉を止める事にした。
いざ!姉キラーモード!マクシマム!萌え萌えフルドライブ!andキュティージェラシー
「ルル姉…ルル姉…怒らないで!僕が大好きなルル姉の綺麗な顔が台無しになるよ……それはいやだよぉー」
僕は下腹にぐっと力を入れて顔を赤くしてルル姉に抱きつき顔をそっと触った。
「は、ハルト君?」
「僕も構ってよ…」
そしてちょっと拗ねてみた。
「…う…うふ…ほ…ふ、ふ、ふーーん、命拾いしたな…バルトゥール」
顔を赤くしてちょっとツンデレ的に照れたルル姉はバルトゥールを離してあげた。
よっしゃー!!僕は今!森羅万象の頂点に立ったぁぁぁ!!
怪獣の手から逃れた顔でバルトゥールはまた僕の背後に隠れた。
「しかし、バルトゥールよ…何故ハルト君を兄と呼ぶ?」
「お、お兄ちゃんはお兄ちゃんだもん…ヒクヒク…」
(確かにこいつは魂を感じ取る不思議な力を持っている…しかし、ハルトは人の子…それに別世界の住民だ!よく分からんな…)
また考え込んでいるルル姉の前にラズリックさんとレイラさんが来た。




