21話 その3
「まあー懐かしいわ!バルトゥール!」
ルル姉はバルトゥールを抱きいて耳に何かコソコソ静かに喋っていた。
「おい…ハルト君に昔の事バラしたらどうなるかわかるよな?…今度は逃がさないからね…ふふふ」
「わ、わかったよ…(くっそ!さっそく本性出た!この女!!)
「まさか、ルル姉の知り合いと思わなかったよ…良かったね!」
でも、何故かバルトゥールは泣きそうな表情だ…。
(よくないよっ!天地開闢以来の超最悪の出会いだよっ!!心臓バクバクして吐き気と目眩までして来たよ!!)
ルル姉はバルトゥールはどうでもいいように放置した。
「旧友との出会いの喜び…短過ぎない?」
「お、女の友情っこんなもんだよ?ねぇ…?バルトゥール?」
「そ、そうだよ…あまり理想を求めないで」
……それはこの二人のみな気がするが…。
まあいいや…何とか解決出来た。
今はルル姉にまた会えた事を素直に喜ぼう。
「ハルト君…良く頑張った」
「やっと終わったね…ルル姉…うううう」
僕はルル姉のダイナミックな胸に飛び込もうとした。
「ハイ!ストップ!あの…お兄ちゃん?このおん…じゃなくて…ルナファナリールカとどいう関係なの?」
バルトゥールによって邪魔されて雰囲気はぶち壊された。




