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20話 その3

双子が呆然と僕とルル姉を見ていた。


僕らの詳しい関係や事情が分からない双子でもこの感動の再会に空気を読んで黙って待ってくれた。


「ねぇねぇリリヤ…なにあれ?…あの傲慢な胸は?け、けしからん!」


「あ、あんな…無秩序なボディライン!カオスだよ…お姉ちゃん…」


しかし…彼女達の心の中は空気を読んでないようだ。


「わ、我らの女神様がお戻りになられた!そして、我らの前に降臨なさった!皆の者!腹の底から歓声を捧げろー!」


「ルナファナリルカ様!!!うおおおおおおぉぉぉぉ!!!」


魔王からルル姉の降臨宣言に魔王軍は戦場全てに響く大歓声を上げた。


「あらまあ~盛り上がって来ましたね…ルナ様…」


「そうだな、そろそろ始めよう!ハルト君…ここからは私達の戦いだから危険に巻き込まないように、下がっててね!」


「僕も!手伝うよ!」


「まあまあ、ハルトちゃん…心配しないで!私達を信じて、ハルトちゃんはお友達を守ってあげてね」


「ふん!あんなの本気を出せば一捻りだ!ガキは黙って見てろ」


「あ?」


「あ?」


「すんません…」


先と違って余裕のあるラズリックさんと血の涙を流しながら睨みつけているレイラさん…それに威風堂々なルル姉…。


その姿を見て僕の出番はないと思った。


邪魔にならないように隅に行こう…。


僕は頷いてイリヤ達の所に戻って落ち込んだ。


ああ…ルル姉…。


僕…。


何の為に今まで死地で苦労した訳?


はぁ…それはともかく…ルル姉が無事でよしとしよう。


それにしても…先からバルちゃんが見当たらない!


どこを探してもバルちゃんが見つからなくて双子に聞いて見た。


「バルちゃん見てない?」


「先…なんか慌てて走って行ったの見たよ?」


「ええ、まるで逃げるような感じでした…」


はっ?あのバルちゃんが慌てて逃げる?どいう事だ?

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