19話 14
「力の解放出来ないお主らは我の敵ではない!それ以上無様な姿を晒すな…」
トルゥーガはまた無数の武器を作り出した。
[[オホホホ!我々の神獣達を倒したと調子に乗って!ざまあー見ろ!怪力バカ女の下僕よ!]]
[[ドルゥーガ!やってしまいな!]]
[[速戦速殺!追善!]]
[[ぬ……なに勝手に出しゃ張る!]]
上空から声が聞こえた…。
広範囲の念話のようだった。
怪力バカ女ね…きっとルル姉の事を言っているとすぐ分かった。
それでルル姉を貶す言葉に僕は不愉快になった。
[[まぁいいじゃん~聖地から出た訳でも無いし]]
[[そうだそうだ!一言でも言わせろ!]]
[[鬱憤発散中!権利有り!]]
[[まあ良い!ドルゥーガよ、茶番は終わりだ!我らに歯向かったら奴ら全員始末しろ!]]
ラズリックさんとレイラさんはまた立ち上がった。
そして空に向けて笑い出した。
先と違って何故か余裕がある表情だった。
「あらー皆様!いい残す事はそれだけですか?遺書を残す時間ぐらいはありますのでお忘れずにね!」
[[ラズリックよ強がるな…主人があんな状態じゃ…お主らなんぞ一捻りだぞ?あはは!バカ女め帰って早々…哀れじゃ]]
ルル姉がまた侮辱されて頭に血が昇るのを感じた。




