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19話 その12

バルトゥールに二度と悪さをしないように注意している時に魔王国の人達に来た。


「助力に感謝する!其方がハルト殿かな?」


「どなた様?ですか?」


ツノだ!亜人…魔人族!


「申し遅れた、妾はテスラレイズ…魔王国の女王である!」


魔王国の王?


まじ!ま、魔王が目の前にいる…。


「冒険者の志村晴人です!あと僕の仲間のイリヤとリリヤです」


「始めまして…イリヤです…」


「リリヤです」


魔王に会って緊張した僕達は丁寧に挨拶してお辞儀までした。


「おお!やはり其方がハルト殿か!ラネースから聞いた通りの…ん?その子は?」


「ツッ!………」


バルトゥールは舌打ちした…。


魔王の態度が気に食わないようだ…。


確かに…邪神だが…一応…女神だ。


しかし…バルトゥールは豹変して可愛く笑いならが自己紹介を始めた。


「へへっ!ハルトお兄ちゃんの超可愛い妹!バルトゥールちゃんだよ~♪一応…邪神やってまーす♪♪」


バルトゥールは笑顔でノリノリで自己紹介した。


「ふははは!ハルト殿の妹君は冗談がお上手であるな!はははは!邪神か!あははは!」


冗談と思うのか普通だ…でも本物だ!


しかし、魔王と邪神…どっちが強いだろう?


バルトゥールはニッコリ笑った。


そして石を一つ拾って山に向けて投げた。


「ふんっ!」


ドォカーーーン!


「なに?なに?何の音だ?」


音がした方に目を向けると山一つ消し飛んでいた。


……さすが邪神。


「おい、お前…まだ冗談に聞こえるか?あん?」


「ほ、ほ、じゃ、じゃ、し…」


邪神たと分かった魔王様は驚いて言葉もまともに出なかった。


魔王より邪神の方が話にならないほど強いみたいだ…。


(何?我が女神様の使徒じゃないの?邪神の兄?なにそれ?意味わからん!)


「図が高いのう…うちのお兄ちゃんに対して随分横柄な態度だな…あっ?そのツノへし折るぞ?」


(わ、妾は誇り高き魔王!誰にも頭を下げぬ!媚びぬ!謝ってはならん!)


魔王は必死に耐えているが…泣いていた。


「ちょっとストップ!バルちゃん、そこまでね…」


魔王様が可哀想になった。


それでバルトゥールの頭を撫でて機嫌を直す事にした。


「わかった!お兄ちゃん!へへ」


「よちよち…いい子だね…」


「えへへ、子供扱いしないでー♪」


ああ…この先、この子をどうすればいいの?手に負えない…。


僕はバルトゥールをどう扱えばいいか分からなくて…胃が痛くなって来た。

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