19話 その7
ガランディア軍はラーズ軍と魔王軍に挟み討ちにされて陣形が崩れ始まった。
「クソ!何故こんな時に魔王国が…これはまずい…」
魔王軍の獣人達の攻撃は凄まじくガランディア軍の陣形は完全に崩れて勝敗が決まろうとした。
その時、空から巨大な光の門が現れた。
「ラズリック…やっと来たぞ!」
「待ちくたびれたわ…あらまあー、創造の門から派手に登場しちゃって…」
それを見たガランディア軍は歓声を上げた。
「おおおうー我らの女神様よ!」
総崩れに敗北前のガランディア軍が一気に士気が上がった。
「おお!使徒様だ!我らを救いに来て下さった!」
「うおおおおーーー!」
創造の門が開き中から、使徒ドルゥーガと二匹の歪な獣が出て来た。
「神獣フロトス、ラダーよ!魔王軍とラーズ軍を蹂躙せよ!」
二匹の神獣は二手に分かれ両車に襲いかかった。
芸の神グランデの神獣フロトスは、6メートル程の大き狼の形をして氷のような冷たい冷気を放ち魔王軍を凍らせて鋭い牙で噛み砕いた。
虚無の神キリシューのラダーは馬の形で黒い炎を体に纏いラーズ軍に猛突撃した。
ラーズ国軍は炎で焼かれて体当たりと足で蹴られて倒されていた。




