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「ルシファ…それより結果はどうなった?」
「……」
ルシファは少し悲しい表情を見てその願いは叶えられなかったとわかった。
「待ってて…僕がもう一度頼んでみる」
「待って!違う!カオス様が直々アクシオム様を救う事はしないと仰ったけど…私の願いはハルトが叶えてくれると…」
「ほ、僕が?」
確かにいやでもヤハウェとは一戦交える事は避けられないがどうすればアクシオムを救えるかがわからなくてルシファに情報を求めた。
「もう隠す必要もなくなったし、全て話すよ」
「うん…」
「まず…以前ハルトの質問、輪がない私が何故生きてるか…それはアクシオム様が私を生かす為に全ての力を使ってくださって自力で体を維持出来るからよ…そのせいでアクシオム様は抵抗する力もなく徐々にプロビデンス様に力を奪われているの」
「しかし…天使の根源はヤハウェでしょ?プロビデンスがアクシオムを全て掌握したあとルシファを拒否したらどうなるの?」
その質問にルシファはまた無言で無理に作った笑顔で笑うだけだった。
「プロビデンスがアクシオムの全て掌握するとルシファは消滅する事になるって事か…」
「……ごめん」
「なんで君が謝るの?謝らなくていい…絶対そんな事にはならないから」
それを知った僕は迷いを捨てて徹底的にヤハウェと戦う事を決めた。
そしてアクシオムと友達のルシファを助けると自分に誓った。
ヤハウェの異変の原因はカオス様から聞いた話しとルシファの話が一致していた。
しかし…一つ重大な事を知った。
それはリリスとアダム、そして、エヴァ…この三人の悲劇の発端だった。
これはサタンには言えないなぁ…。




